さて今回はまたSEOに関する話題に少し戻ってお伝えしていきます。
SEOって本当に奥が深いので
ここでお伝えしてる内容はまだまだほんの一部ですが
少しずつポイントをお伝えしていければと思います。
不動産に関するコラムももちろん更新していきますがSEOについても知っておくことで、
不動産ホームページを運営していく時に参考になることがあると思いますのでチェックしてみてください。
今回は「リンクファーム」についてです。
リンク…ファーム?牧場…!?!?
どのような意味なのでしょうか。
Contents
リンクファームを知る
「リンクファーム」ご存知でしょうか?
今回ご紹介していくリンクファームは検索エンジンスパムの一つで、
Googleのガイドラインに違反したSEO行為のことです。
リンクファームという違反行為は何をすることかというと
内部リンク、外部リンクに関わらず大量のWEBサイトがサイト間で
大量に相互リンクを行い、WEBページ同士で不自然にリンクを貼っていることです。
リンクで大量のサイトが囲まれて牧場のように環になって広がっているので
リンクファームと呼ばれています。
相互にリンクを送り合うことで、リンクによる評価を得て検索順位を上げることを狙いとしています。
ちなみに、相互リンクとリンクファームは同じようですが少し違うので簡単に説明します。
WEBサイトA・B・C・Dという4つのサイトがあったとします。
その時に相互リンクは、サイトAはサイトBと互いにリンクしていますが、
サイトC・Dとはリンクしていません。
リンクファームはサイトA・B・C・D全てが相互にリンクを貼っている状態をいいます。
本来はもっと大規模なサイト数で行う行為のことをこう呼びますが、要するに「無作為に沢山のサイトからリンクを得ようとする」行為のことを言います。
リンクファームはスパム行為ですが、相互リンクは作為的に不自然にリンクを貼っていなければ問題ありません。
例えば、自分の運営するとサイトと同じようなテーマのサイトやためになるサイトなど、関連性を持ったものだと良いでしょう。
相互リンクでリンクを貼るサイト同士が良いサイトでユーザーにとっても必要なリンクであれば相互リンクによってサイト評価を上げることはもちろん可能です。
逆に、選別せずにどのようなサイトでも「相互リンクお願いします!」とリンクを貼り合っていれば、いずれ辿る道はリンクファームと同じです。
なぜリンクファームをやるのか
なぜこの手法を用いるかは
かつて「できるだけ手間をかけずに被リンクの力を使って検索順位を上げよう」としていたからです。
このリンクファームは一時的に検索順位が上がったとしても
後にペナルティを受けサイトはマイナス評価により順位が下がります。
2004年前後の頃でしょうか、今のようにコンテンツをしっかり作る等のSEO対策はせずに
時間と手間をかけずにサイトを上位表示させるかということに注力して、またその方法が成功した時代がありました。
その時代にはSEO業者でも高額な料金でこの手法を行っていた会社が多くありました。
リンクがたくさんあるサイト=良いサイトと考えられていた頃に流行していた手法です。
ただ、この方法は2012年に導入されたペンギンアップデートによりスパムとしてマークされ検索から姿を消すこととなりました。
以前は検索順位を上げるためにやっていた行為も、今は検索エンジンの性能が向上しているのでスパムとして判断されますので、
もし、万一今でも「リンクを貼り合って上位表示させましょう!」などと呼びかけてくるところや、ご自身がそういった行為をされているのであれば
今すぐ見直したほうが良いかと思います。
SEOスパムにはどんなものがあるのでしょうか
SEOスパムといってもリンクファームだけではなく
他にも様々な手法のものがあります。
・隠しテキスト
ユーザーがページを見た時には見えないように、テキストを背景色と同じに色にするなどして
検索エンジンにだけ認識させようとする手法のことです。
クロ―キング
検索エンジンのクローラーとユーザーが見るページを分け、
ページの内容を変えて検索エンジンに認識させようとするサーバー側で設定します。
ユーザーがページを見た時には綺麗な画像などを表示して
検索エンジン向けには別のテキスト情報を読み込ませようとする手法です。
・ワードサラダ
自動生成されたテキストで文章の意味が破綻しているような
記事のボリュームを増やそうとしたりキーワードを多く使用したりすることを目的として行われる手法です。
私たち人間の目で見ると、不自然で意味のない文章であることはすぐに分かりますが
検索エンジンにはキーワードを不自然に盛り込むことで評価を得ようとしていました。
いくつかSEOスパムをご紹介しましたが、実はまだあります。
どれも悪質なスパム行為ですので、やってしまうとペナルティを受けることになり
一時的にプラスな評価になったとしても後にマイナス評価になることに変わりはありません。
また、このような悪質な行為はブラックハットSEOとも呼ばれています。
反対に、Googleのガイドラインに準拠してサイトを作っていくことをホワイトハットSEOと呼びます。
ペナルティって何?
リンクファームをはじめとするSEOスパムについてご紹介する中で
「ペナルティ」を受けるとお伝えしました。
ここでは「ペナルティ」とは何か、受けるとどうなるか…
ということを解説していきたいと思います。
まずGoogleのペナルティは、
Googleが定めるガイドライン(=GoogleのWEBマスター向けガイドライン)に
違反しているまたは準拠していないサイトが受けるものです。
では、ペナルティを受けるとどうなるかというと
検索結果の順位を下げたりインデックスを削除されたりしてしまいます。
ペナルティを受けることで、サイトが検索結果上に表示されなくなることもありますので
サイトからのお問い合わせがなくなり、WEB集客ができなくなる可能性もあります。
ペナルティの確認方法
もしも自社のサイトがペナルティを受けていたら、いつどのようにして知ることができるのでしょうか。
ペナルティには「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」の2種類があります。
「手動ペナルティ」は人が見てわかる違反行為をしている時に課せられます。
この時、Googleの担当者が直接サイトを見た時に判断されます。
手動ペナルティの場合、サーチコンソールにメッセージが届きます。
メッセージにはどこが違反しているのか、何に問題があるのかという記載があるので
その内容を基にサイトを改善することができます。
「自動ペナルティ」は、Googleの検索エンジンのアルゴリズムによって自動で
ガイドラインに違反している箇所を検出されます。
自動ペナルティの場合、Googleからのメッセージは届きません。
そのため、サイトの順位が急に落ちたりインデックスが減っていたりした場合には
ペナルティを受けた可能性があるので、自分でサイト内を確認してコンテンツの見直しなど改善することが必要になります。
知らずにやっていてもペナルティを課せられる!?
ペナルティは違反行為を意図的にやっていなくても
Googleから違反と判断されてしまうと課せられてしまいます。
例えば、コンテンツにキーワードを入れようと思ってたくさんのキーボードを記載したところキーワードを盛り込み過ぎていてペナルティと判断されてしまった。なんてこともあります。
コンテンツをたくさん作ろうとして、
中身(情報)のないページを大量に作ることも問題なので気を付けましょう。
また、リンクを増やしたいためにリンクを買ったそのリンク先のページに問題があれば
その場合も違反とされることがあります。
SEOに良かれと思い取り組んでいたことも過剰にやりすぎてしまうことは危険です。
SEO対策には時間と手間が必要です!
サイトを早く上位表示させたい気持ちはWEBサイトの運営に関わる人であれば誰しもが考えていると思います。
しかしだからと言ってSEOスパムと呼ばれる行為をやってしまうと
ペナルティを受け、一度受けてしまうと以前の状態に戻すには時間もかかり大変です。
時間と手間は必要ですが、コツコツとSEO対策に取り組むことで
サイトは上位表示され、そうして作られたサイトは自社の財産として残ります。
リンクファームをはじめとするSEOスパムの一時的な効果に頼るのではなく
しっかりと自分の手でSEO対策をしていくことが何よりも大切なのです。