前回アナリティクスの用語についていくつかご紹介しました。
その続きで第二弾として今回ご紹介していきますが、
その中でもアナリティクスの標準レポートについて解説していきます。
これからご紹介するレポートを見る時に前回ご紹介した用語も出てくるので、どちらも併せて覚えてみてください。
リアルタイムレポート
リアルタイムレポートは名前の通りですが、
リアルタイムで現在サイトに訪問しているユーザーの動きを確認することができるレポートです。
レポートではこのようなデータが見れます。
- ユーザーがどのページを見ているか
- 現在何人のユーザーが訪問しているか
- どこの地域からアクセスしているか
- どのサイトからアクセスしているか、どのキーワードで検索してきているか
- ページビュー数の推移
リアルタイムレポートは、キャンペーンやSNSの更新など何か施策を行った直後に反応を確認することができます。
例えば、テレビで自社が放送された後には
サイトに訪れるユーザーが増える可能性が高いのでそのタイミングで見るとリアルタイムでユーザーの動きが見れたりします。
何かの施策を行った後に反応を見て次はどうするか、ということをすぐに考えて実行に移すこともできます。
常にユーザーがサイトを見ているという感覚を持って、動きを見ることができるのは面白いですよね。
ユーザーレポート
ユーザーレポートはサイトに訪問しているユーザー属性などに関する詳しい情報を見ることができるレポートです。
セッション数・ユーザー数・ページビュー数・直帰率などの基本的なデータから
さらに詳細に、下記のようなユーザーの属性なども確認できます。
- 属性
年齢や性別 - 地域
ユーザーの使用している言語やアクセスしている地域・国について - 行動
新規訪問なのかリピートして訪問しているユーザーか。
また、訪問回数のデータも見ることができます - デバイス
PC、スマホ、タブレット、どのデバイスを使用しているユーザーか。 - ブラウザとOS
Chrome、Safari、Firefoxなど。また、Windows、iOS、Androidなど。 - ユーザーフロー
ユーザーのページ遷移を見ることができます。
上記はユーザーレポートの代表的な部分ではありますが、このような情報がわかります。
ユーザー>概要 のページは、まず最初に確認するべきページと言っても良いでしょう。
まずはここで基本的なセッション数やユーザー数などを確認します。
そして、ユーザー>行動 で新規訪問か再訪問か、
ユーザー>ユーザーフロー でユーザーがどのようにサイト内のページを遷移しているか
このようなことを確認してみましょう。
新規訪問が多いことは新たに自社のことを認知されていることですが、
リピーターの再訪問が多いことはユーザーが興味を持っていることでもあります。
新規ユーザーを獲得することはもちろんですが、リピーターが増えているかも確認しましょう。
ユーザーフローでは、ユーザーのサイト内のページ遷移がわかるので
多くのユーザーが離脱しているページを改善することで、ページビュー数を伸ばすことにもつながります。
集客レポート
集客レポートはユーザーがどのようにしてサイトに訪問(アクセス)してきたか、
流入元を調べることができます。
流入元としては
- Organic Search(自然検索)
- Social(ソーシャルメディア)
- Direct(ブックマークなどからの直接の流入)
- Referral(その他参照元サイト)
などがあります。
集客>すべてのトラフィック>チャネル で流入元が表示され、
それぞれのユーザー数やセッション数、直帰率の確認ができます。
さらにそこで表示されているチャネルをクリックすると、
例えば「Social」ならFacebookやTwitterなど、どのSNSからサイトに来ているかということがわかります。
集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア では流入元のさらに詳細なデータが表示されます。
参照元=流入元のサイト(検索エンジンや流入元のドメインなど)
メディア=流入元の種類(organic(自然検索)やcpc(有料広告)など)
また、主なメディアは下記が挙げられます。
- organic:自然検索からの流入
- referral:他のサイトのリンクからの流入
- dispiay:ディスプレイ広告からの流入
- cpc:リスティング広告などの有料広告からの流入
- cpm:ディスプレイ広告・バナー広告からの流入
- none:流入元が不明な場合
「google / organic」
例えば上記のような参照元/メディアの場合、Googleの自然検索で検索結果からサイトに来たということがわかります。
行動レポート
行動レポートは、サイトに訪問してきたユーザーの動きを確認することができます。
ユーザーが最初に閲覧したページはどこか、どのページで離脱しているか、など
ユーザーのサイト内での動きを分析できます。
下記のようなデータを確認することができます。
- ユーザーが最初に閲覧したページ
- 離脱したページ
- 平均ページ滞在時間
- ページビュー数
- 直帰率
- 離脱率
- 行動フロー
例えば、サイトのすべてのページについて、
ユーザーからどのように見られているかということを確認するには
行動>サイトコンテンツ>すべてのページ で
最も閲覧されているページやページビュー数、直帰率、離脱率などがわかります。
ユーザーが最初に訪問したページについてのデータは
行動>サイトコンテンツ>ランディングページ から確認することができます。
さらに、行動>行動フロー でどのページから閲覧を初めて、どのページに移動しているかがわかります。
例えば、「直帰率が低くて滞在時間が長い、しかしページビューは低い」というページがあったとします。
ページビューが低いのであまり良くない気がしますが
直帰率が低く滞在時間が長いので閲覧しているユーザーは
そのページの情報に興味を持っていたり満足しているのではないか?という推測ができると思います。
ユーザーの行動、サイトの入り口となっているページ等を分析することで
改善すべきページのポイントがわかります。
コンバージョンレポート
コンバージョンレポートは、アナリティクスで目標を設定して
その目標に対しての達成状況やユーザーのアクションを確認することができます。
目標は、資料請求や会員登録、商品の購入などサイトによって変わってきますが
目標を決めて設定する必要があります。
コンバージョンレポートでは下記のようなデータを確認することができます。
- コンバージョン率
- コンバージョンする前に閲覧したページ
- コンバージョンに至るまでの経路
- コンバージョンしたユーザーの流入経路
- コンバージョンするまでの期間
コンバージョン>目標>ゴールフロー で目標に到達するまでの過程を、
流入経路(参照元/メディア)やデバイス別などで確認できます。
まとめ
アナリティクスの標準レポート5つをご紹介しました。
似たような用語や機能があって難しいかもしれませんが
各レポートで分析できる内容が大きく分類されています。
ユーザーは、ユーザーの属性などユーザーに関すること
集客は、ユーザーがサイトに訪問するまで
行動は、ユーザーがサイトに訪問してから
コンバージョンは、目標(商品など)に関すること
これらのレポートでも十分に分析することが可能ですが
何のデータが見たいかによって、カスタマイズして使用することも可能です。
サイトの分析を覚えてより良いサイトを作っていきましょう!