このコラムでは珍しいトピックスですが、クリック課金型の広告についての話をひとつ書きたいと思います。
なんでも、Yahoo広告のディスプレイ広告が新しくなるそうで…作業メモを兼ねた記録を残しておきましょう。

先日、Yahooの広告コンサルタントのお兄さんからご連絡をいただきました。
それよりも前にリリースが届いていたので内容は把握済み。
Yahoo広告のディスプレイ広告管理画面が新しくなるとともに、YDNの運用が変更となるようです。

お兄さん曰く、「しばらくは利用できると思うのですが、できればお早めに移行していただけると良いかと思います」
…そうですよね、新しい管理画面が出来たということは旧バージョンがいつか使えなくなるということで。

しかも、移行しないと新管理画面からは今までの広告が編集ができない…!!!!

なんということでしょう。

新管理画面、なんとなくGoogle広告に雰囲気が似ている気もします。操作感とか。

CSVを使ったYDN広告の移行

CSVをインポートして変換することにします。
まず、現在のYDNの設定をインポートしておきましょう。
YDN
YDN

キャンペーン一覧から「ダウンロード」を選択し、インポート用CSVを取得。
UTF-8もしくはShift JISでダウンロードできますがExcelで編集する場合はShift JISが良いのでは。
CSV編集ツールをお持ちの場合はどちらを選んでも問題ないでしょう。

CSVを整える

ダウンロードしたCSVでは「キャンペーン目的」や「入札戦略」が空になっています。
現在の状況を引き継ぐべく入力しておくことにしましょう。
また、新しいバージョンでは「キャンペーン目的」の入力が必須化されています。

YDN

あとは、これをインポートしてしまえば移行は完了です!

YDN

何だ簡単!

しかしながら、今回からの運用では注意しておきたいポイントが幾つかあります。

注意したいポイント

フリークエンシーキャップが「設定なし」に変更される

類似機能であるディスプレイ広告(運用型)のフリークエンシーキャップ(ビューアブルインプレッションベース )の利用をご検討ください。
詳細は「フリークエンシーキャップについて 」を参照してください。

嘘でしょ…すでにONになってるのに外れるのか!
ということで、キャンペーンごとに「キャンペーン設定」からフリークエンシーキャップの設定を行います。

インプレッションベースでのカウントだったものが、表示回数でカウントされる方法に変わったようです。
これだとよりイメージしているコントロールに近いものが設定できるのではないでしょうか。これは良いな。

番外:フリークエンシーキャップってなんですか?

ディスプレイ広告や動画広告などが、同じユーザーに対して何度も表示されるのを制限する機能のこと。
1日10回まで表示する、広告ごとにカウントする、など細かい設定ができるのでキャンペーンや広告の目的に合わせて設定し無駄を防ぎましょう。

インタレストカテゴリーの設定について

オーディエンスカテゴリーというものが新設され、自動的に設定されているようです。
基本的には現在設定してあるものと類似するものが付与されるようですが、カテゴリーの名称が同じでも配信ロジックは異なるそうです。
ということは、もちろん配信傾向も変わるでしょう。

引用元: ヘルプ 類似するカテゴリーがない場合、オーディエンスカテゴリーは「設定なし」となります。これによりキャンペーン変換前より配信対象が拡大する可能性があります。

ブランドパネル広告を利用している場合

専用のプレイスリストを作らなければならないこと

事前に「toppage.yahoo.co.jp」のみが登録されているプレイスメントリストを作成し、そのリストのIDを入力してください。

…要チェックですね、これも。

ということで、こうして設定を無事に移行することができました。
新しい管理画面ではサーチキーワードの確認やターゲットの設定などへの遷移がしやすく、これはこれで便利だなと思います。
(キャンペーンエディターを立ち上げたところ、新しいバージョンで利用するための再構築が始まりました。
アップデートしてやれば以前と変わらずに利用することができました)

あとは…検索広告の方も修正が簡単にできればとても便利なのになと思う次第です。
1回セットした広告を編集できないなんて…!
ちょっとパラメーター間違ったときに管理画面から修正できないなんて…!
Google、Yahoo、SNS系など広告を出稿できる媒体は様々ありますが、それぞれに特徴があります。
もちろん、管理ツールにも特徴があるんですねえ…
現在Yahoo広告ではキャンペーンを行っており新しいディスプレイ広告の管理画面に切り替えると、Yahooが広告バナーを作成して3つプレゼントしてくれるとのこと。
エントリーが必要ですが、自分たちでバナーを作成していたりするインハウスで運用している担当者であれば「他の人ならどう作るのか」を知る良い材料になるのではないでしょうか。