オウンドメディアを知る
最近「オウンドメディア」という言葉を耳にすることが多い方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オウンドメディアはマーケティングの手段として注目されていて、近年多くの企業が運営をしています。
しかし、オウンドメディアを聞いたことがあっても詳しくは知らない、運営する目的がわからない、なんて声もよく聞きます。
そこで今回の記事では、オウンドメディアの定義やメリットデメリットから運用のポイントなどを解説していきます。
Contents
オウンドメディアの定義
オウンドメディア(Owned Media)とは、広義では「自社で所有するメディア」のことを意味します。
本来の意味では、コーポレートサイトなどのWEBサイトや会社パンフレット、メールマガジンなども含まれますが、
日本で一般的に使われているWEBマーケティングの文脈としてのオウンドメディアは、企業が所有しているWEBマガジン(サイト)のことを指します。
近年のスマートフォンの普及、そしてSNSの普及により、インターネット上の様々なメディアから情報収集することが当たり前になっています。
少し前は、SNSは企業でもビジネス成果を上げるためにも活用されていました。
しかし、ユーザーが様々なところから知りたい情報だけを選択して収集できる現在、企業(発信者)側が一方的に売り込む広告はユーザーから受け入れられなくなり、SNSだけではビジネス成果に繋げることが難しくなってしまいました。
そんな時に話題になったものがコンテンツマーケティングであり、自社サイトをコンテンツメディアとして運用しSEO対策も併せて実施するマーケティング手法が広まりました。
コンテンツマーケティングについて
コンテンツマーケティングで重要なことは、ただ製品やサービスの情報を提供するのではありません。
ユーザー目線でユーザーが求めている情報を提供することで、潜在ニーズにアプローチし、潜在顧客への接触から見込み顧客の育成、
そして自社の顧客、リピーターへと育成していくことにつなげていきます。
オウンドメディアが重要と言われている理由
オウンドメディアは、BtoCでもBtoBで重要です。
まず、オウンドメディアを運営する目的としてユーザーとの接点を作り(集客)、ファンを作ること(ブランディング)があります。
そのためにはこれまでの手法では難しく、従来の広告だけでは限界があることやGoogleのアルゴリズムのアップデートに対応すること(SEO)が欠かせないからです。
また、コンテンツマーケティングの潮流もあげられます。
WEBマーケティングにおいて、広告も重要な手法ではありますが、以前に比べユーザーは広告をクリックしなくなるなど、広告への反応が薄くなってきています。
また、サイトを上位表示させるためにはGoogleのアップデートに対応して施策に取り組むことが必要です。
以前は被リンクが検索順位に影響していましたが、悪質な行為が増えたためこのような行為の取り締まりが強化され、現在は質の高いコンテンツ作成が重要であり、上位表示につながります。
そのため、オウンドメディアというコンテンツメディアで、情報提供していくことでユーザーの悩み・困りごとを解決することができ、情報を探しているユーザーに接触することができるようになります。
オウンドメディアを運営するメリット
自社で管理できる
オウンドメディアは、自社で掲載するコンテンツの内容や配信するタイミング、サイトのデザインなども全て自社で管理することができます。
広告の場合は、広告枠などに捉われてしまいますが、オウンドメディアではユーザーに合ったコンテンツを自社の考える見せ方で掲載することができます。
費用がかからない
オウンドメディアは、広告とは違うので広告費がかからないため、コスト費用をかけずに運用することができます。
コンテンツの資産化
ユーザーにとって役に立つ、利益を優先した情報をコンテンツとして作成し、サイト内に蓄積していくことで、自社の資産になります。
また、質の高いコンテンツはSEOにも効果的です。
長期継続が可能
オウンドメディアは自社の運営するメディアなので、永続的に運用していくことができます。
ブランディングができる
専門性の高い内容などをコンテンツとして蓄積していくことでユーザーは製品やサービスだけでなく、運営会社にも好感を持ち、ブランディングにも効果的です。
会員登録などがある場合は、顧客データを取得・活用できる
オウンドメディアに会員登録してもらったり、資料ダウンロード時にメールアドレスなどを入力してもらうなどをすることで顧客データを入手することができます。
オウンドメディアを運営するデメリット
運用に手間がかかる
継続して運用していくためには、定期的に情報を発信し続けないといけません。
また、コンテンツの作成やサイトの運用には人的コストが必要です。
社内でコンテンツを作成する場合も、外注して記事を作成する場合も、コンテンツのネタを考えて、企画編集するなどの手間がかかってしまいます。
継続して更新する労力を確保するこも考えなければいけません。
成果が出るまでに時間がかかる
オウンドメディアを開設しても、効果が出るまでには一定の期間が必要です。
そもそもオウンドメディアは継続的な運用を前提に、長期的に取り組んでいくものになります。
そのためすぐにアクセス数が伸びたり効果が出なくても根気強く続けることが必要とされます。
ノウハウも必要
アクセス数を伸ばし多くの人に見てもらうことで、見込み顧客の獲得につながります。
それには、SEOなども意識して検索順位を上げるための施策が必要です。
そのためノウハウを用いて、コンテンツを作成しなければいけません。
オウンドメディアの運用のポイント
オウンドメディアを運用するにあたり、いくつかのポイントがあります。
自社のマーケティングの課題とオウンドメディアを運営する目的を明確にする
オウンドメディアを運営している企業が増えているから…という理由で始めることはないと思いますが、運用には手間や労力もかかるものなので、自社のマーケティングにおける課題とそれを解決するためのメディアとして運用したいものです。
なので、課題と目的を明確にしてから運用を開始することもポイントになります。
ターゲットを明確にする
オウンドメディアでは、ユーザーのニーズに合った情報を提供することがポイントになります。
そのため、ターゲットを明確にしておかなければ、サイトのテーマやコンセプト、キーワード選定などにもズレが生じてしまいます。
ターゲットを明確にすることで、効率的なSEO対策もでき、そのキーワードで検索するユーザーがコンテンツを見つけやすくなることにもつながります。
コンテンツの軸がぶれないようにする
定期的にコンテンツを作成し続ける中で、コンテンツのネタ切れに悩んだり、さらにコンテンツのテーマを広げてみようと考えることもあるかもしれません。
しかし、コンテンツテーマには一貫性があることが望ましいので
コンテンツを増やしていくにつれて軸がブレてしまわないように注意しましょう。
すぐに結果が出ないことを理解する
オウンドメディアからの効果的な成果出るまでには、
サイトの制作期間なども含めると一定の期間が必要になることは理解しておく必要があります。
中長期的な施策なので短期的に成果を求める場合にはオウンドメディアはあまり適していません。
まとめ
オウンドメディアは、しっかりと運営していけば集客ツールとして大きな力を発揮します。
今回は、そもそもオウンドメディアとは?というテーマでしたが、実際にオウンドメディアを立ち上げる際には、運用フローの組み立てや目的・テーマを明確にして活用していきましょう。