これまでのコラムの中でSEOについてやコンテンツを作るポイント、書き方などをご紹介してきました。
どれもWEBに強くなるため、サイトを育てていくために必要となることですが
今回はその中でも「サイトの導線とフォーム」をテーマにご紹介していきます。
Contents
サイト内の導線を考える
サイトの導線?動線?何のことだろうか…と思いますよね。
実はこのサイトの「導線」、WEBサイトを運営するにあたりとても重要になります。
では導線とはどういう意味なのでしょうか。
導線と動線
導線・・・サイトを運営する側がユーザーを目標に導くために考えた経路
動線・・・ユーザーが実際にサイト内を動く線
一般的に、導線は電流を流すための線という意味ですが、
今回はWEB上で意味する導線を考えます。
「導線と動線」似ていますが、違います。
導線はサイトの運営側目線、動線はユーザーの目線といったところでしょうか。
導線が重要な理由とは
まず、サイトにはそれぞれ目的があり、サイトの運営側としては
サイトを閲覧したユーザーに何かしらのアクションに繋げてほしいと考えますよね。
しかしせっかくページを見ても、
「どこに何のコンテンツがあるかわからない・読みにくい」とユーザーが感じてしまうと
ユーザーはページから離れて(離脱して)いってしまいます。
今やインターネット上には数多くの情報(サイト)が存在しています。
複数あるサイトの中でも、自社のサイトを訪れたユーザーが
離脱してしまわないようにするためにも導線を考えることが大切になります。
そしてユーザーが使いにくいと感じないように
見やすい、使いやすいサイトになるように工夫されていることが重要になります。
導線を考える時は動線を考える
これは、ユーザーの動きを見て(想定して)、導線を考えるということです。
きっとユーザーはこう動くだろう、という想定(仮設立て)をして導線を設計します。
この時に最初から完璧な導線を考えてサイトを作ることは難しいものです。
それはあくまでサイト運営側の予想ですし、サイトに訪れるユーザーの目的は様々だからです。
既にお問い合わせや資料請求をしようと決めている人や、まだ情報収集段階の人など
同じサイトを見ていてもユーザーの目的はそれぞれ違います。
そのため一つの動線ではないユーザー動きを、想定と分析を繰り返して導線を作っていくことが大切なのです。
考えるべきポイントは同じ
導線を設計するにあたり、常に考えるべきことはユーザーにとってのサイトの使いやすさです。
使いやすい・見やすいサイトはユーザビリティが高いサイトといえます。
ただ、このユーザービリティは単純に「使いやすい」のではなく
ユーザーが目的を達成するために、
有効さ・効率・そして満足してサイトを使えるということです。
このユーザビリティを抑えることがポイントです。
ユーザビリティの高いサイトにするためには、様々な施策がありますが
まずサイトに入って最初に目にするトップページでユーザーに何が伝わるか、何が見えているか、画像やバナー位置などのレイアウトも重要です。
また、操作しやすいように別ページへのバナー設置、リンク先などが視覚的にわかりやすいようにすることなども同様です。
多くのユーザーはサイト内の全てを見ておらず、サイトを全体的に眺めています。
その中でユーザー自身が気になる・興味があるコンテンツページを見ています。
なので、文章ばかりで見にくい、パッと見てどこに求めている情報があるのかわからないサイトはユーザーの離脱につながってしまいます。
ちなみに、WEBに限らずよく耳にする「視線の法則」などもサイトを作る上で考えられていたりします。
また、パソコンとスマートフォンそれぞれでサイトを見た時の状態もチェックしてみてください。
表示範囲が狭いスマートフォンでは、パソコンで見た時よりも流し見されますし、
スクロールが面倒くさいと感じるのでテキストを多く表示しないようにするなどの工夫が必要です。
サイト運営側の考えだけでなくユーザーの導線を意識することが、ユーザーを導くために必要になります。
フォームの重要性
さて、ここまででユーザーがサイト内を閲覧し、
サイト運営側が目的としているところまで導けたとします。
その時に重要になるポイントがもう一つ、フォームです。
フォームは、不動産会社のサイトで言えば店舗や物件へのお問い合わせ、
他にも会員登録、通販サイトなら商品購入時の情報入力ページのことをいいます。
なぜフォームが大事かというと、
物件のお問い合わせも、会員登録や商品購入も全て、
最後の入力フォームまでユーザーがたどり着いているということはそのユーザーの意欲が高いことは間違いないはずです。
しかし、意外にも最後の入力フォームでページから離脱しているユーザーが多いのです。
そのため、フォームのどこに問題があるのか、改善できるところを見つけて
ユーザーが離れて行かない為に最適化していくことが必要になります。
この入力フォームを改善・最適化していくことを、
EFO(Entry Form Optimization)=エントリーフォーム最適化といいます。
なぜ離脱する?
購買意欲や次のアクションへの意欲が高いユーザーがなぜ離脱するのでしょうか?
もしかすると、多くの方が入力フォームで離脱していた…という経験をしているかもしれません。
例えば、何かのサイトに会員登録や申込をする時、通販サイトで商品を購入する時など
住所や電話番号などで情報入力が面倒くさくなり途中で止めてしまった…
ちゃんと必須項目は入力したはずなのにエラー表示になってしまうからまた後でいいや、面倒くさい…など。
いかがでしょうか、このような経験をしたことはありませんか?
入力項目が多すぎたり、入力ページが見にくい、全て入力して最後にエラーになるなどは
ユーザーにストレスを与えてしまいます。
その原因が入力フォームにあり、最後に離脱してしまうことが多いのです。
サイトを閲覧したユーザーを目的まで導けていたにもかかわらず最後の最後で逃してしまう、こんなに勿体ないことはないですよね。
そのため入力フォームを改善していくことが大切になるのです。
そして、入力フォームがいかに大切かというと
フォームを改善したことによって反響数が増えるということもあるくらいサイトを運営していく中でポイントになることの一つです。
入力フォームのどこに問題があるか把握する
あらゆる業界、サービスのWEBサイトある入力フォームで、
そのサイトによって何がコンバージョンなのか、というのも変わりますよね。
商品購入なのか会員登録がコンバージョンなのか、
またはお問い合わせがコンバージョンなど、ここもサイトが存在する目的によって変わってくるところです。
様々なコンバージョンのタイプがありますが、何も対策をしていない入力フォームの離脱率は50%とも言われています。
何も対策をしなければ多くのユーザーが入力フォームにはたどり着いているのに、ページから離れていってしまっています。
ということは、先程もお伝えした通り
改善次第でコンバージョン数を増やすこともできるのです。
では入力フォームを改善する時にどんなことを考えると良いのでしょうか。
少し極端な例ですが、同じ内容のサイトでこの画像のような2つの入力フォームがあった時、どちらが入力しやすいでしょうか?
パッと見ただけでも左側の画像の方が入力が簡単ですよね。
反対に右側の入力フォームは、項目も多いし必須項目ばかりです。
入力項目があまりにも多いと見ただけで嫌になるなんてこともあります。
そのためまずは、
・入力項目数は必要最低限にする
・必須項目は分かりやすくする
・入力しやすく分かりやすいレイアウトにする
など出来るところから改善していくと良いでしょう。
もちろん入力項目が多ければ、詳細のユーザー情報が得られます。
しかし、本当にその情報は必要かもう一度考えて、
見直しをしてみると減らせる項目が出てくると思います。
また、入力フォームを改善・最適化するといっても今は様々な施策方法があります。
また、EFOツールと呼ばれる、ツールを導入することで色々な施策ができるので
郵便番号から住所を自動入力できるようにしたり、入力の残り項目数を表示して分かりやすくするなど色々な施策ができます。
ツールによってサービスの内容や料金も異なりますが、検討してみることも良いと思います。
まとめ
サイトの導線を分かりやすいものにすることで
入力フォームまで到達する人も増えますし、さらにそのフォームが使いやすいものであれば反響数を伸ばすことにもつながります。
サイト運営していく中でコンテンツを作ることは当たり前ですが重要です。
そして一緒に、サイトの導線も考えることでより使いやすくユーザーのことを考えた
ユーザーファーストなサイトを作ることができます。
一つのことだけでなくサイト全体を見て対策していきましょう。