内部対策の具体的って何をやればいいの?
前回の記事で、内部対策と外部対策についてそれぞれの説明と違いについてご紹介しました。
そこで今回は、前回の内容を踏まえて、内部対策の具体的な施策についてご紹介していきます。
今回は基本の内容になるので、自社サイトの見直しに活かしてみてください。
Contents
内部リンクの設定
内部対策において、同じサイト内(ドメイン内)に向けてリンクを設置をする内部リンクは重要な要素であり、適切に設置することで検索順位にも良い効果を期待できます。
内部リンクを重要なページに集める
クローラーがサイトを巡回する時には、サイト外部からのリンクの他にサイト内のグローバルメニューやフッターなどのリンクも辿ってコンテンツを認識します。
そのため、この内部リンクは検索順位に大きく影響する要素と言えます。
内部リンクを設置する時のポイントとしては、関連性するコンテンツに内部リンクとして繋げることが大切です。
被リンク設置する時に、関連する質の高いページからの被リンクが良いと言うように、内部リンクにおいても同様のことが言えます。
また、関連するコンテンツを内部リンクとして設置することは専門性が高いページであるという認識もされやすくなるのです。
ですので、検索順位を上げたい重要なページに対して、内部リンクを設置する目的で関連性のないコンテンツのリンクを設置しても、内部リンクが持つ効果を期待することはできないので注意しましょう。
検索順位を上げたいページがある場合には、そのページに関連するページを作成して内部リンクを設置することが必要です。
内部リンクはテキストで分かりやすく
前述の通り、内部リンクはクローラーがサイト内を巡回する上でも大切な指標です。
そのため、内部リンクを設置する時には、そのページがどういうページかをテキストで分かりやすく設置することがポイントです。
その時に「記事はこちら」「こちらから」などのテキストをアンカーテキストとして設置しないようにしましょう。
アンカーテキストはリンク先ページの内容を伝える役割があるので、
「こちらから」などのテキストではクローラーもユーザーも、リンク先のページ内容を把握できません。
ですのでアンカーテキストには、簡潔且つ、キーワードを入れページの内容が伝わるようにしましょう。
ページ内の基本の対策項目
ページタイトル
ページタイトルは、内部対策において最も重要とも言えます。
タイトルは、検索結果で最初にユーザーの目に入りますし、クローラーも内容を把握するために最初に確認をします。
そのため、ユーザーがクリックしたくなるような内容で簡潔にわかりやすく設定する必要があります。
ポイントとしては、まずタイトルのできるだけ先頭にキーワードを入れることです。
そして、タイトルは長すぎると後方が「…」と省略された状態で表示されてしまうので、
長くなりすぎないように30文字程度で簡潔に分かりやすく、その上でしっかりとキーワードを含めることが重要です。
また、キーワードはいくつも詰め込むのではなく、自然な形でタイトルの中に含めるようにしましょう。
ディスクリプション
現在ディスクリプションは、SEOに影響を与える要素ではないとされています。
しかし、検索結果上にはタイトルの下に表示されるので、ユーザーがページをクリックするかを決める判断基準となり、クリック率に関わる大切な要素です。
ディスクリプションも長すぎると表示されなくなるので
だいたい120文字程度でページの内容をまとめると良いです。
見出しタグを適切に使用する
見出しタグを適切に使用してコンテンツを構成することで、文章構造が分かりやすくなります。
また、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても、コンテンツ全体の内容を把握しやすくなります。
この見出しタグの使用には以下のようなルールがあります。
まず、見出しタグは「h1~h6」までありますが、数字が若い程重要度が高くなります。
h1タグは一番重要な見出しなので使用するのは1ページにつき1回です。
その他h2~h6は、数字の順番通りに大⇒小となるように使用します。
例えば、h2の後にh4を使用したり、h3の後にh2を使用しないことがルールです。
ですのでh2の後にはh3を使用する、h3の後にはh4使用するというように順番を守る必要があります。
また、h2~h6は必ず全てを使う必要はないので、コンテンツの内容に合わせて適宜使用しましょう。
alt属性の設定
alt属性は、検索エンジンに画像の内容を伝える役割があります。
検索エンジンは画像の内容を読み取ることができないため、テキストから内容を読み取ります。
alt属性に設定したテキストは、検索エンジンに対する役割だけでなく、画像が表示されないユーザーに対しても同様の役割があり、alt属性に設定したテキストが表示されます。
また、音声による再生がされた時にもテキストが読み上げられます。
alt属性を設定する時のポイントも、
簡潔で分かりやすいものにすること、そしてキーワードの詰め込みはしないようにすることです。
クローラーの巡回を促すために
URLの正規化
GoogleはURLごとにページを評価していますが、
同じURLにもかかわらず別のページをして認識されてしまいページの評価が分散してしまうことがあります。
例えば、「www」や「index.html」のありなし、「http」と「https」など、
どちらのURLでもアクセスできる場合に検索エンジンはそれぞれを別のページとして扱ってしまうので、URLを正規化する必要があります。
その方法として、301リダイレクトを設定することでURLを統一することができます。
301リダイレクトは、設定したURLに自動で転送され、またGoogleの評価も引き継ぐことができる設定です。
「www」ありなしなどの他に、パラメータのありなしによっても、別ページとして扱われてしまうこともあるのでその場合canonicalタグで優先したいURLを設定しておくと良いです。
XMLサイトマップの送信
XMLサイトマップはサイト内のページの一覧のようなもので、
このXMLサイトマップを送信すると、
クローラーに対して、クロールの必要があるページを伝えることができるのでクロールの最適化ができます。
また、新規でサイトを立ち上げた場合時には被リンクも少なくクローラーがなかなか巡回してこないので
XMLサイトマップを送信して、クローラーに対してクロールのリクエストをすることができます。
ちなみに、サイトマップには、XMLサイトマップとHTMLサイトマップがあります。
XMLサイトマップは検索エンジンに向けてページのリストを伝え、HTMLサイトマップはユーザーがサイト上で使用するページのリスト一覧のことです。
できるだけテキストを使用して構築
最初にも述べましたが、検索エンジンは画像の内容を読み取るのは難しく、
サイトの内容を分かりやすく伝えるためには、できるだけテキストを使用すると良いと言えます。
グローバルメニューなど画像でリンク設定している場合には、
テキストリンクにした方が内容が伝わりやすくなり、検索エンジンは正しく内容を読み取ってくれます。
また、もしも画像使用する必要がある場合は、しっかりとalt属性の設定を行うようにしましょう。
ユーザビリティも忘れずに
SEOにおいて内部対策はとても重要なこととお伝えしましたが、同時にユーザビリティの考慮も必要で、
その一つとして今回は閲覧環境の観点からレスポンシブデザインについてお伝えします。
レスポンシブデザインは、ユーザーのデバイスに合わせてページのレイアウト・デザインを自動で調整して表示してくれる仕組みを持つデザインのことです。
近年のスマホユーザーの増加に伴い、インターネットを利用するユーザーの大半もスマホを使用しています。
そのため、スマホでの閲覧を考えてサイトを対応させることは今や必須であると言えるのです。
また、Googleでも「モバイルフレンドリー」や「モバイルファーストインデックス」を導入しています。
モバイルフレンドリーでは、モバイル(スマホ)端末から見やすく使いやすいように最適化していることで上位に表示されやすくなり、
そしてモバイルファーストインデックスによって、Googleはモバイル(スマホ)サイトを優先的にインデックスするとしています。
現在、レスポンシブデザインはGoogleでも推奨しているデザインでもあります。
そのレスポンシブデザインを導入することによるユーザー側のメリットは
スマホやタブレットで閲覧した時にもデバイスに合わせて見やすく表示されるので、スマホでPCサイトを閲覧した時に感じる見にくさなどがなくなります。
また、URLが一つなので、気に入ったコンテンツを他ユーザーにシェアする時にも簡単に共有できます。
もちろんサイト運営側にとってもメリットがあり、
コンテンツの用意やサイトの管理が楽になること、URLが統一されることによってSEO効果が分散されないことなどがあります。
ただ、レスポンシブデザインを導入する時の注意点もあります。
それはデータが大きくなりすぎないようにすることです。
レスポンシブデザインでは、PCと同じ大きさのデータをスマホでも読み込むため
画像や動画のデータ容量が大きいと、ページの表示速度が遅くなってしまいます。
ページの読み込みが遅くなることはユーザーの離脱につながる可能性も高いので、
内部対策として、画像や動画の最適化も忘れずに行いましょう。
まとめ
SEOにおける内部対策の基本的な項目についてお伝えしました。
検索エンジンにページの内容を正しく伝え、また上位表示のために内部対策は重要な対策です。
もちろん前提としてユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを提供することが重要であることは言うまでもありませんが、その中でSEOのポイントを押さえて最適化していき、サイトを構築していくことが大切です。