遂に全サイトをモバイルファーストインデックスに移行

Googleが2020年9月に全てのWEBサイトをモバイルファーストインデックス(Mobile First Index、以下MFI)に移行すると発表しました。

we’ll be switching to mobile-first indexing for all websites starting September 2020.

引用元: https://webmasters.googleblog.com/2020/03/announcing-mobile-first-indexing-for.html

これまでもGoogleからMFIに関するアナウンスは何度かありました。
今まで、モバイルサイトの準備が整ったサイトから順次移行されていましたが
今回の発表では、2020年9月からはモバイルサイトの準備が整っていないサイトでも強制的に移行するというものです。

モバイルファーストインデックスとは?

MFIとは、これまでPCサイトの内容を主軸にインデックスしてサイトを評価していたものを、今後はモバイルサイトの内容を評価の主軸に変更するという、Googleの方針転換のことです。

そのため、モバイルサイトが存在しない場合やモバイルサイトの内容が薄い場合は見直しが必要となります。

モバイルファーストインデックスへの移行状況

スマホの普及が進み、PCよりもスマホを利用するユーザーがメインとなってきています。

それに伴いGoogleでは、スマホユーザーの利便性を高めるために、2016年11月にMFIの計画を発表しました。
そして、2018年3月からモバイルサイトの準備が整ったサイトから順次移行を進めてきています。
さらにその後、2019年7月からは、新規サイトにはデフォルトでMFIが適用されるようになっています。

このように最初にMFIについて発表された2016年から、Googleでは時間をかけて徐々に移行を進めてきましたが、
今年の9月には「準備が整っていないサイト」も含め、ついに全てのサイトが移行されます。

また、Googleによると、現在検索結果に表示されるサイトの内、約70%は既にMFIに移行されているとのことです。

尚2020年9月から始まるMFIへの移行は、同時に残りのサイト全てが切り替わるわけではなく順次切り替わります。

MFIに移行しているか確認

サーチコンソールから自社のサイトがMFIに移行しているかを確認することができます。

サーチコンソールにログイン後、「ガバレッジ」レポートをクリックすると、画面右上にメインクローラの表示があります。
「メインクローラ:スマートフォン」となっていればMFIに移行しています。

MFI未移行の場合の対応

まずはサイトをスマホ対応にする必要がありますが、
その際、Googleが推奨しているレスポンシブデザインを導入することが最善策とされます。

また、MFIにまだ未移行であっても既にレスポンシブデザインを導入しているサイトの場合は問題ありません。

このレスポンシブデザインは必ずしも導入しなければいけないというわけではありません。
Googleは、スマホ対応サイトとして3種類いずれかの方法で構成することができるとしています。

  1. レスポンシブデザイン
  2. PCサイトとスマホサイトで別々のURLを用意すること
  3. 動的な配信(URLは同じでも別々のHTMLを用意してコンテンツを出し分ける)

PCサイトとスマホサイトで別々のURLで運用している場合、
2つのURLでコンテンツに差異が出ないようにするなど、以下のURLの内容を元にそれぞれのサイトを確認しておく必要があります。

参考: https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-first-indexing?hl=ja

まとめ

全てのサイトでMFIへの移行が始まるとのことで、
既にMFIに移行しているサイトの場合は対応が不要ですが、
まだ移行していないサイトやスマホ未対応のサイトの場合はサイトの状態を早めに確認して、対応することが必要です。