Googleマップって有料なんですよ、ご存知です??

正確に言うとホームページなどにGoogleマップを表示するための仕組みが有料なんです。
昨今は、どこのホームページにも会社までのアクセスマップが埋め込まれていたり
特に不動産業界のホームページでは物件周辺の地図が埋め込まれていたりしますね。
必須と言っても過言ではありません。

まあ、便利になると利用者が増え維持をするにも大変な訳でして。
というのが原因かどうかは知りませんが(収益化できるところはしたいのかもしれませんしね)、Googleマップの表示が有料となったわけです。

これが2018年7月のことです。

また、有料化と言っても最初から全てに費用がかかるわけではありません。
APIを利用して表示させるものが対象となっており、無料枠が設けられています。
(※Googleマップの機能をJavaScriptなどのプログラムを使って地図を呼び出す仕組み)

今回は、GoogleMap有料化についてのよくある質問と答え、そして仕組みの概要についてまとめたいと思います。

固定金額ですか?いくらかかりますか?

表示や読み込みがあった分に対する費用が請求される課金制です。
そのため、料金はサイトの規模によって変動します。

料金表はこちら:https://cloud.google.com/maps-platform/pricing/sheet/

全ての表示で課金されてしまうのですか?

いいえ、1日あたり2万5千回の読み込みまでは無料となっています。
※その他、呼び出し方法によって上限が少し異なります。

Googleの見解によると多くの場合課金対象になることはないと言います。
しかし、不動産業界のホームページなど地図が1つのコンテンツとして成り立っている場合、一日のPV数を確認しておくと良いかもしれません。

地図を見たら課金されるのですか?

いいえ、地図やアプリを使う側は課金されません。
サービスを提供する(この場合は地図を表示しているホームページなど)側が課金されます。

無料で使えるのはないんですか?

GoogleMapsサイトから埋め込み用のコードを取得するiframe組み込みでは、無料でホームページに地図を掲載することができます。
しかし、カスタマイズすることはできません。
また、自動で表示させることも出来ません(1つの地図に対しコードが可変されないので、変更があるたびにiframeを書き換える必要があります)

例えば。
この方法で地図を掲載すると「物件の住所を修正しました、しかし地図は変更されません」ということが考えられます。
入力するシステムと連動せず、切り離された存在であるため一つ一つ改めて地図のiframe情報を取得し直して埋め込み直さなければならないのですね。

物件ページに導入することはあまり現実的ではないでしょう。
そのために冒頭ででてきたAPIというものを使うのです。

どうすれば地図が正しく表示されますか?

Google APIキーというものを設定する必要があります。
※Maps JavaScript APIを使います。

APIキー取得のプラットフォーム

引用元: https://cloud.google.com/maps-platform/?hl=ja

APIキーの設定をする

取得したAPIキーはそのままだと誰でも利用できてしまいます。
そのため、任意のURLなど利用できる環境を制限してやる必要があります。

APIにもいろいろありまして。

GoogleMapを利用して「なにがしたいのか」というところに焦点を当て、APIを用途に合わせて使うことになります。
一番利用が多いのは、先程もでてきた地図を表示させる「Maps JavaScript API」でしょうか。
ルート検索アプリやGPSを利用した案内を使っているサイトの場合は表現したいものに合わせてAPIが必要です。

Directions API

ルート検索をするAPI

Distance Matrix API

複数地点をまとめてルート検索し、距離や所要時間を調べるAPI

Geocoding API

住所やランドマーク名から緯度経度を検索して取得API

Maps Elevation API
標高データを取得するAPI

Maps JavaScript API

ウェブページに地図を表示させるAPI

Places API

場所の情報を取得するAPI

Maps SDK for iOS、Maps SDK for Android

iOS、アンドロイド端末にマップを表示させるAPI

Maps Embed API

iframeにURLを指定するだけでマップを埋め込むAPI

Geolocation API

ユーザーの位置情報を取得するAPI

Roads API

GPSを元にした移動経路を取得するAPI

Time Zone API

タイムゾーンを取得する

Maps Static API

地図を画像ファイルとして取得する

Street View Static API

緯度経度からストリートビューで建物の画像を取得する

GoogleMapの有料化についてとてもわかりやすい説明

https://www.zenrin-datacom.net/business/gmapsapi/price/index.html
※地図で有名なゼンリンさんの説明です。

実際の埋め込みや表示についてはサイト制作を行った担当者や企業に確認するのが良いでしょう。

GoogleマップについてのQ&A

https://cloud.google.com/maps-platform/user-guide/pricing-changes/

こちらはGoogle公式のQ&Aです。併せて確認しておきましょう。