突然ですが、不動産会社様に自社ホームページは必要だと思いますか?

大手ポータルサイトを利用していて物件も掲載しているし、
店舗の住所も載っているしわざわざ自社ホームページはいらないのでは・・・?
費用を新たに費やしてまで自社ホームページを持つ必要があるのだろうか・・・?

そう思われる方もいらっしゃると思います。
そして私たちも、不動産会社様からこういった声をいただくことが時々あります。
しかし昨今、自社ホームページを持っていることは当たり前といっても過言ではない程多くの会社様が持っています。
ではなぜ、多くの会社様がポータルサイトだけではなくホームページも使用しているのでしょうか。
ポータルサイトにはないメリットや、ホームページが必要な理由はどこにあるのでしょうか?
今回は自社ホームページが必要な理由をお伝えしていきます。

ホームページが必要な理由とは?

ホームページは会社の顔

ホームページが必要な理由の1つ目として、自社のホームページは会社の顔になるものだからです。

スマートフォンやタブレットなどが普及し、お部屋探しに限らず、
調べたいことがある時にはいつでもどこからでもインターネットを使用して様々なことを検索します。

年々、スマートフォンの普及率は上昇しており、またインターネットへの接続時間も伸びていると言われています。
調べたいことを検索するということはお部屋探しも同様で、エンドユーザーはインターネットである程度物件を見てから来店します。
来店するということは、当然ですがエンドユーザーは店舗の情報も見ています。

意外と知られていないのですが、不動産会社様のホームページの中で
エンドユーザーの閲覧数が多いページは「店舗の詳細」「スタッフ紹介」などお店に関わるページです。
これは飲食店に予約を入れる時や、新しいお店を検索する時を思い出していただきたいのですが、多くの場合お店のホームページでメニューや価格帯をチェックしたあと「お店の地図」や「アクセスマップ」のページを見るのではないでしょうか?
そのお店がどこにあって、どうアクセスすれば良いのかを調べたり店内の様子の写真を見てお店の雰囲気を調べたり。
そのくらい、エンドユーザーは物件情報だけでなく会社の情報もチェックしいているのです。

そのため、インターネット上に公開されているホームページは重要な会社の顔になります。

インターネット上では相手の顔が見えないのでまず最初にアクセスするホームページからユーザーは情報を得ようとします。
そこにきちんと店舗の詳細情報やスタッフ紹介などが掲載されており、内容が充実していることがエンドユーザーからの信頼を得ることに繋がります。

また、会社の住所やアクセスなどの情報の他にも、自社の強みをアピールすることは専門性の高さを伝えることにもなるでしょう。
例えば「戸建住宅のリノベーションに詳しい」や「分譲マンションの査定がスムーズ」など、自社のスタッフが持っている資格や会社の強みを記載することで専門性を表現することができます。
事前に情報を仕入れたいユーザー視点から見ると、専門性の高い企業には信頼が集まります。
そういったお客様からの信頼を得ることはお問い合わせ・来店に繋がる一歩なのです。

他社との差別化が難しいポータルサイト

多くの不動産会社様が大手ポータルサイトを利用し物件を掲載していると思います。
これには掲載料や問い合わせ課金料などの費用がかかるものですので、一種の広告と呼べるものだと考えられます。
さて、ここで多くの不動産会社様が苦戦することが「他社との差別化」です。
それはなぜなのか。

ポータルサイトは、複数の不動産会社様が物件を掲載していますよね。
ユーザーの観点から同じ物件を掲載している不動産会社の情報はまとめられ、見やすくなっています(棟や部屋の名寄せとも言いますね!)
入力のフォーマットも画一的で、情報が整理されていますが、それゆえに掲載できる情報量には限りがあり、他社との違いを打ち出すことが難しくなっています。
見やすくまとめられ、情報に限りある中で少しでも自社の掲載している物件に反響を入れてもらうために目立たなくてはなりませんが、

A社 ○○マンション 301号室 家賃5万円 敷金5万円 礼金10万円 コメント:南向きのため日当たり良好です!
B社 ○○マンション 301号室 家賃5万円 敷金5万円 礼金10万円 コメント:南向きで明るいお部屋です!

・・・正直、気付けないのは私だけではないはず。
このように、ポータルサイトからの反響は段々と難しくなってきています。

ポータルサイトと自社ホームページを賢く使うには

先程、ポータルサイトと併せて自社のホームページを持っている会社様が増えているとお伝えしましたが、
理由の一つとして、上記のようにポータルサイトだけでは他社との差別化が出来ないという点があるのです。

多くの人が、お部屋探しをする際にはインターネットで物件検索をしますが、まず最初にポータルサイトも必ずチェックするのではないでしょうか。
弊社のクライアント様のホームページのアナリティクスをチェックしていると、大手ポータルサイトからのリファラ(参照元)がほとんどの場合で計測されています。
しかしながら、先程も述べましたように「見やすく」「情報が制限された」中では、細かく自社の魅力を伝えるには物足りない部分もあります。
そのためポータルサイトは多くの人に物件を見てもらい、自社を知ってもらうことは可能ですがポータルサイト上だけでは自社の強みを伝えることが難しいのです。

そこで、自社ホームページを上手く活用して、
自社ホームページはもちろん「自社のもの」ですので、物件のPR文章やエリア情報、キャンペーンのお知らせなど様々な情報を掲載することが可能です。
場合によってはお客様の声やエンドユーザーからの質問に答えるコーナーなどがあっても良いのではないでしょうか。
強みとしている部分やエンドユーザーに伝えたいことなどを打ち出すことができる可能性は大きく広がっています。

また、エンドユーザーはポータルサイトを閲覧した後にさらに詳細の情報を求めてホームページにたどり着く方も多くいらっしゃいます。
そういった際にポータルサイトは限られた文字数の中で物件やエリアの情報を細かく記載することは難しいですがホームページの場合エンドユーザーが求めているような詳細の情報を記載することができます。

例えば物件のメリットだけではなくデメリットも記載して第三者的な視点で物件の感想を書いておくなど、他社のホームページには載っていないようなそのエリアに詳しいスタッフのコメントなどがあるとエンドユーザーにとってはとても有益な情報となり、他社と差別化を図っていくことが可能になります。

反響を増やすことに繋がる


まず自社ホームページがあることで、なによりもお問い合わせに繋がるための媒体が一つ増えます。
インターネット上に物件情報を公開していると、そこからのお問い合わせにつながる可能性が増える他、
ポータルサイトを利用している会社様の場合、自社のホームページへのリンク先をポータルサイト内に掲載することもオプション機能でできるかと思います。
※有料オプションの場合もあります。
この場合は自社ホームページへの導線を増やすことができますの。

また、ホームページからの反響はポータルサイトに比べると来店率や成約率が高いと言われています。
ポータルサイトで物件を見てから、より詳細の情報を求めてホームページに訪れるエンドユーザーが多くいるように、不動産会社様のホームページで直接物件を探すユーザーの場合
既にエリアや条件が定まっている購買意欲の高い人が多いのです。

もちろんホームページを開設したからといってすぐに反響が増えるということではありません。
しかし、定期的にしっかりとホームページを更新して必要なコンテンツの作成など
情報を充実させていくことでホームページから反響を獲得していくことは可能となります。

自社ホームページの活用方法も様々!

ホームページの必要性についてお伝えしましたが、上記のように
ポータルサイトと併せて自社ホームページを活用している会社様がとても多くいらっしゃいます。

自社ホームページには会社情報を詳細に記載したり、強みを打ち出したり、
物件やエリアの情報も詳細に伝えることができるので会社の顔としても他社との差別化のためにもとても重要な役割を持っています。

広告としてのポータルサイトなど、自社ホームページを他の媒体と一緒に運営していくことで集客力もアップします。
また、ホームページの運営方法も様々で、会社(店舗)としてのメインとなるサイト(いわゆるコーポレートサイト)や
メインとなる物件サイトの他にサブサイトとして何か別のテーマに特化したサイトを持っている会社様も増えています。

テーマに特化したサイトとは、一例ではありますが、

  1. 学生向け物件のみを掲載した「学生向けサイト」
  2. ファミリー向け物件のみを掲載した「ファミリー向けサイト」
  3. タワーマンションのみを掲載した「タワーマンション専門サイト」

など、特徴のある物件だけを集めたホームページを作成するケースが多く見られます。
物件の他にもテーマに合わせたコンテンツを作成することでより専門性を打ち出すことができ、エンドユーザーは部屋探しや物件の購入を具体的にイメージしやすくなるのです。

このようにホームページもただ持っているだけではなく色々な活用方法があります。
それぞれの会社様に合った活用方法で運営していくことで、自社ホームページはより活きてきます。
ぜひ、自社ホームページを有効活用できるように運営方法の検討もしてみてください。