読みやすい文章って?

コンテンツを作成したり、資料やメールなど日々文章を書くタイミングはたくさんありますが、文章を書く時には読みやすく分かりやすいものになることを考えながら作成すると思います。

そして、その文章作成において大切なことが「表記ゆれ」です。
今回は読みやすい文章作成をするためのポイントである表記ゆれについてご紹介していきます。

表記ゆれとは

表記ゆれとは、同じ意味の言葉でも複数の表記がされていることを指します。
また、正しい表記と間違った表記が混ざっていることです。

表記ゆれは、漢字・カタカナ・送り仮名・固有名詞など様々なパターンがあります。

例)

漢字

「犬」「いぬ」「イヌ」

カタカナ

「コミュニケーション」「コミニュケーション」、「サーバー」「サーバ」

送り仮名

「引っ越し」「引越し」「引越」、「受け付け」「受付」、「子ども」「子供」

固有名詞

「Google」「グーグル」、「Yahoo!」「ヤフー」、「Amazon」「アマゾン」

数字

「1時」「1時」「一時」

英単語

「WEB」「Web」「ウェブ」

省略形

「スマホ」「スマートフォン」、「パソコン」「PC」、「ネット」「インターネット」

日本語と英語

「会議」「ミーティング」、「顧客」「ユーザー」

文末

「~です・ます」「~である・だ」

発音は同じでも意味が違う漢字

「会う」「逢う」、「匂い」「臭い」

上記が表記ゆれの例ですが、意外とよく見かける表記もあるのではないでしょうか。
漢字やカタカナの他にも、全角と半角などもあります。
表記ゆれは、一つのコンテンツ(読み物)の中で、同じ意味の言葉が異なる表記になっていると読みづらい文章となり、ユーザーにストレスを与えてしまいます。

特に表記ゆれが起きやすい場合としてコンテンツ作成などに複数人の書き手がいる場合、人によって言葉の選び方が違うので、表記ゆれが大きくなってしまうことがあります。
また、同じ書き手の場合でも長文のコンテンツを作成していると最初と最後で表記が異なってしまったりすることもあるでしょう。

表記ゆれが起こるとどうなるの?

ユーザーへのデメリット

表記ゆれによってまず考えたいのは、ユーザーへの影響です。
当たり前ですが、表記ゆれがあると読みにくい・内容がわかりにくい文章になります。
それによりユーザーがストレスを感じた場合、離脱される可能性も出てきます。

また、ユーザーは異なる表記があるとそれには意味があるのか、何を表現しているのか、といったことを予測しながら文章を読みます。
例えば「人とヒト」という言葉が一つのコンテンツの中にあった場合に、
意図的に異なる表記にしているのかを予測しながら読まなければいけません。
そのため、表記ゆれがない同じ文章を読むよりも、時間がかかってしまいます。

また、発音が同じでも違う意味の言葉「会うと逢う」「匂いと臭い」なども
全く別の意味で捉えられてしまい、誤解が生じる可能性もあるので気を付ける必要があります。

検索エンジンへのデメリット

表記ゆれによって、検索順位に変化が出る場合もあります。
例えば、「犬」「いぬ」「イヌ」のキーワードでそれぞれ検索すると、検索順位が少し違います。

ですので、特定のキーワードでSEO施策を行う場合は、キーワードをどの表記にするか事前に決めておくと良いでしょう。
またその場合、基本的にはユーザーの検索数が多い表記の方が、検索順位を高める可能性があります。

ちなみに、Googleトレンドではキーワードの検索回数の推移を確認できます。
キーワードの比較もできるので「引っ越し」と「引越し」ではどちらが検索されているかを確認することもできます。

表記ゆれを統一する

表記ゆれがない読みやすい文章にするポイントを押さえましょう。

読み手に合わせる

WEBコンテンツに限らずですが、コンテンツは読み手のためのものです。
読み手にわかりやすく内容を伝えるために、適している表記は何かを考えましょう。

また読み手がサラリーマンの男性と20代の女性では、
文章の雰囲気も変わってくると思います。
読み手に合わせて、一番わかりやすい表記にすると良いです。

ルールを作る

よく表記ゆれが起きてしまう言葉などは予め表記のルールを決めておくと良いでしょう。
また、特に書き手側が複数人いる場合は、ルールを決めて表記を統一すると、サイト全体のクオリティも向上すると思います。

公開前にチェック

一度書いた文章は公開する前に、一度チェックすることが大切です。
これは表記ゆれのチェックと併せて、誤字脱字のチェックなどにおいても重要です。

自分で書いて自分でチェックすることはもちろんですが、
第三者に読んでもらうことで自分では気づけなかった箇所が見つかるなど、より正確にチェックできます。

まとめ

せっかく書いた文章でも表記ゆれによって読みにくかったり、内容が伝わりにくい文章になってしまってはとても勿体ないです。
また、時には誤解を招く可能性もあるので注意が必要です。
読みやすく伝わる文章にするためにも、読み手のことを考えた表記方法で文章を書くようにしましょう。