しばらく前に書きかけて置いていた記事をアップしたいと思います。
今回のテーマは「キーワードはSEOの要因から外れた」ということ。
と言ってもここで取り上げる「キーワード」はいわゆる「metaタグ」の中に記載するキーワード、「meta keywords」です。

おさらい「metaタグ」ってなんでしたっけ?

WEBページを作るときに記述するhtmlタグのうち、「meta」を利用して記載するものを「metaタグ」と呼びます。
ページのはじめにあるhead内に記述され、例えばページの内容を抜粋して伝える「meta discliption(メタディスクリプション)」などが有名でしょうか。

ポイント

ウェブサイトの構成はHTMLタグを用いて行われ、htmlの箱の中に「head」「meta」そして「body」が入って構成されています。


こんなイメージですね。

なぜ、metaキーワードがSEOの評価要素から消えたのか

キーワードを入れておけばSEOで上がります!

というSEO業者がページのコンテンツ内容に関わらず、たくさんのキーワードを詰め込んだり乱用することが増え、結果として正しくページが評価されず検索結果に出てしまうケースが多発しました。
一時期は「キーワードはできるだけたくさんページに入れてあるのが良い」なんて説も出た程です。
もちろん、これではユーザーが求める検索結果とそこに表示されるページの内容が一致しなくなってしまいます。
探したいこととぜんぜん違うページばかり上がってくる…!!
そんな事態が続けば、いずれユーザーはGoogleの検索システムを使わなくなってしまうでしょう。

ということで。
検索結果の精度を高めるためにアップデートを繰り返しているGoogleがキーワード乱用を放置するはずもなく、SEOの要素として機能させることをやめてしまったのです。

Googleのサポートしているタグ一覧からも消えました。
https://support.google.com/webmasters/answer/79812?hl=ja

すでにmetaにキーワードが入っていますが、どうすればいいですか?

基本的にそのまま置いておいても問題はないでしょう。
しかしながら、過去に作成したページで以下の様な現象が見られる場合、キーワードの削除やメンテナンスをおすすめします。

  1. 大量のキーワードが入っている場合(目安として5個以上)
  2. ページの内容に関連性の薄いキーワードが入っている場合

キーワードを入力する項目欄が用意されているテンプレート(例えばWordPressなどもそうですね)をご利用の場合、空欄でも構いません。
過去に作成したページで詰め込みが発生しているようであればそのページからは思い切ってキーワードを抜いてしまってOKです。

じゃあ、ディスクリプションにキーワードを詰め込めばSEOで評価されますか?

いいえ。
ディスクリプションやタイトルはページの内容をわかりやすく、正しく伝えなければなりません。
Googleのウェブマスター向けガイドラインでは「キーワードの乱用」を明確に禁止しています。
https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/irrelevant-keywords?hl=ja

そのため、キーワードを入れる場所が無いからとタイトルやディスクリプションにキーワードを詰め込んだ場合、ペナルティを受ける恐れがあります。
その結果としてSEO対策どころか検索順位を落としてしまった…ということにもなりかねません。

ガイドラインを見直し、ページ内容に合わせたタイトルやディスクリプションであることを心がけたページづくりを行いましょう。

じゃあ、キーワードは意識しなくて良いんですか?

いいえ。
コンテンツの基本は「キーワード」です。
確かに検索順位を向上させるSEO要件としての「meta keywords」は評価されなくなりました。
しかしながら、ユーザーが検索ボックスに探したいものの単語を入力して検索を行い、そのキーワードに関連性の高いものが検索結果に表示されます。
つまり、キーワード=コンテンツのテーマとも言えるのです。

話があちらこちらに飛んで一貫性のないページを作るよりも、ひとつのキーワード(テーマ)に絞って作られたコンテンツの方がユーザーにとって価値のあるものとして評価されるでしょう。

meta部分でのキーワードとして機能していなくても、ページのタイトルにはコンテンツの内容を伝えるいちばん大切な言葉(=キーワード)が必要ですし、コンテンツの中身は選んだテーマに沿った内容がわかりやすく書かれていることがポイントです。

コンテンツ作成をする上でテーマとなる「キーワード」は大切に、忘れずに作成を進めていきましょう。