ページの表示速度とSEOの関係性

SEOでは、SEOに即したコンテンツ作成やタイトル、ディスクリプションなどが重要であることは言うまでもないと思います。
しかし、意外と見落としがちな「ページの表示速度」もSEOと関係性があるのです。

今回は、ページの表示速度が遅くなるとどのようなことに影響が出てくるか、また表示速度の確認・改善方法について解説していきます。

ページの表示速度が遅いとSEOに影響する?

結論からお伝えすると、ページの表示速度が遅いとSEOにも影響すると言えます。

Googleでは日々様々なアルゴリズムのアップデートが行われていますが、
2018年に発表されたアップデートにおいてページの表示速度もSEOに影響を与える可能性があるとしています。

ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。
この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。

引用元: https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html

このようにモバイル検索のランキング要素として使用する、とありますが、
Googleは2018年より以前に、ページの表示速度がランキング要素に関係するとしていましたが、Speed Updateにおいてモバイル検索のランキング要素としてさらに追加されました。

またSEOに影響が出てしまうとサイトへのアクセス数が減ってしまったり検索順位の低下などのデメリットがあるのです。

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ユーザービリティへの影響

しかし、上記では「ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません」ということも言われています。
その場合、ランキング要素だとしても殆ど気にしなくても良いのでは?と考えてしまうのではないでしょうか。
そこでもう一つGoogleが公表している、ページの表示速度と直帰率に関するデータがあります。

表示速度が
1秒から3秒遅くなると直帰率は32%増加
1秒から5秒遅くなると直帰率は90%増加
1秒から6秒遅くなると直帰率は106%増加…
ということが言われています。

参考: https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/

このデータからも分かるように、ページの表示速度が遅いことは
ユーザーにストレスを与え、直帰率、離脱を増やす原因になってしまいます。

普段私たちもインターネットを使用していてページの表示が遅いとイライラしたり
見たいページが中々見れなくてストレスを感じた経験がある方は多いと思います。

ですのでページの表示速度が遅いことはSEOだけでなくユーザビリティにも大きな影響を与えます。
そしてその結果、サイトにアクセスされない、ページを閲覧されない、お問い合わせ・反響(コンバージョン)が低下するということにつながってしまうのです。

Googleは常に「ユーザーファースト」を第一に考えていますし、ページの表示速度が原因でユーザーが快適にサイトを閲覧できないとなると、表示速度の改善の必要があることがわかるかと思います。

「ごくわずかな割合のクエリにしか影響しない」から気にしなくても良いというわけではなく、SEOの要因はもちろんですが、ユーザビリティも考慮していくことが重要です。

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ページの表示速度の確認方法

Google PageSpeed Insights


Google PageSpeed Insights

こちらはGoogleが提供している無料で利用できるページ表示速度のチェックツールです。
URLを入力するだけなので簡単に使えます。

モバイルとPCの分析結果を確認することができ、
「早い=緑色」「普通=黄色」「遅い=赤」で結果が表示されます。
また、表示速度が遅くなっている原因の部分もわかるので改善に活かせます。

Google Analytics


アナリティクスにログイン後、「行動>ページ速度」から確認することができます。
サイト全体とページ別、ブラウザ別の表示速度も一度に確認できます。
アナリティクスを普段から利用している場合は、一覧で確認できるので便利だと思います。

ページの表示速度を改善する方法

ここまで、SEOやユーザビリティとの関係性と表示速度の確認方法をご紹介しました。
ここからは表示速度の改善点についてです。

画像の最適化

画像ファイルのサイズが大きすぎたり、不要な画像がある場合などは
画像を圧縮して最適なサイズにしたり不要な画像は削除するようにしましょう。

画像ファイルはテキストよりもサイズが大きく、表示に時間がかかるので
サイズが大きい画像を使用している場合は表示エリアに合わせて圧縮して最適化することで改善される可能性があります。

JavaScriptやCSSの最適化

サイトはJavaScriptやCSSといった言語で構築されており、
その中に不要な改行や空白、またサイト内の変更などを重ねていくうちに、もう使用しなくなったCSSなどが出てきた場合は削除すると改善につながります。

ここで言う不要というのは、例えば人が見た時には改行があった方が見やすくても
ロボットからすれば改行や空白は無くても良いものなのです。

改善方法は他にも「サーバの応答時間」などもありますが、
サーバの見直しなどはすぐに着手できるかというと難しいこともあるかと思いますので
まずは今回は「画像の最適化」と「JavaScriptやCSSの最適化」をピックアップしました。

まとめ

ページの表示速度はSEOへの影響だけでなくユーザーに対する影響もあります。

Googleは表示速度がSEOに与える影響として「ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響」と発表していますが
ユーザビリティを低下させないということを考え、もしサイトの表示が遅いようであれば改善するようにしましょう。