その広告・メールのアクセスは計測できていますか?
前回メールマガジン・DMについてのお話を書いている時、最後に「アクセスの計測を忘れないように」と書いて思い出しました。
ということで、今回はアクセスを計測する上で必要になる、「パラメーターの設定」についてがテーマです。
メールマガジンをただ配信するだけでは、どれだけのアクセスに繋がっているのか、また問い合わせ(コンバージョン)を得ることが出来るのかを正しく知ることができません。
メールや広告を設定しっぱなしにしておくわけには行きませんから、効果検証のためにきちんと計測できる準備をしておきましょう。
Contents
メールマガジン、DMからのアクセスを計測する
アナリティクスでは、計測対象となるURLに対しどのような経路やキャンペーンからアクセスが有ったのか確認することができます。
この機能を用いて、メールや広告、バナーのクリックによるアクセスを計測してやるのです。
計測にはパラメータが必要
メールにしても広告、バナーにしてもリンク先としてURLを設定すると思います。
その際、「これはどのメールですよ」と判別するための変数を組み込むことで、識別することが出来るようになるのです。
URLの後ろに「?」と指定の変数が組み合わされたものを見たことがありますか?
例えば、次のようなものです。
これを「パラメータ」と呼びます。
パラメータを作成するには
覚えてしまえばパラメータを自力で書いて付け加えることもできますが、便利な手段としてパラメータ生成ツールの利用が挙げられます。
Googleが出しているものですが、以下の2つのURLを参考にしてください。
アナリティクスヘルプ:パラメータとURL生成ツール
https://support.google.com/analytics/answer/1033867?hl=ja
URL生成ツール
https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/
「?」以降の変数について、決まった書き方が存在します。
また、それぞれの項目により設定するものが変わります。
Campaign Source:どこからの流入なのか、参照元。
Campaign Medium:メディアどの場所からの流入なのか。例えばメールなら「email」、広告なら「cpc」など媒体別に設定。
Campaign Name:キャンペーンの名前を設定。例えばメールを送信した日、広告の名前やバナーの名前など分かりやすいものを。
Campaign Term:キーワード。特に広告を出稿している場合、対象のキーワードやグループを判断するところ。
入力を終えると、下のShare the generated campaign URLの枠の中にパラメータ付きのURLが完成しています。
パラメータには日本語はできるだけ設定しない
なぜなら、文字化けしてしまうことがあるから。
これは文字コードの関係によるものですが、どうしても日本語で設定したい場合はutf-8へエンコードして使用すれば可能です。
が、この意味がわからない場合は英数字で設定する方が良いでしょう。
Campaign Sourceとして利用する代表的なもの
Twitter:twitter
紙媒体QRコード:qr
メルマガ:newsletter
Campaign Mediumとして利用する代表的なもの
広告:cpc
FacebookやTwitter:sns
チラシ:paper
メルマガ:email
メールを送る日、対象が変わったらパラメーターも変わる
いつでも同じパラメーターを使用するわけではありません。
例えばメールを送る日が変わった時にはパラメータを設定し直す必要がありますし、配信する媒体が変わるのであればやはりパラメータも変更する必要があるのです。
チラシとメールマガジンの流入がまとめて計測されたのでは正しい効果がわからなくなってしまいますよね?
パラメータは送信する媒体や期間、内容に合わせて作成することが必要です。
アナリティクスで確認する
アクセスがあれば、キャンペーンの名前ごとにまとまって表示されます。
これで「どのメールからの反応が良かったのか」、「コンバージョンに繋がっているか」などを分析することができるのです。
ここでは、例えばオーガニック検索からの流入なのか、広告なのか、メールやソーシャルメディアからの流入なのかということを確認することができます。
セカンダリで「参照元/メディア」の表示を行うと、アクセス元の概要についてより把握することができます。
しっかりとしたPDCAのために
メールマガジンの配信や広告の設定を行う上で、効果を測定することは重要なことです。
メールに記載したURLから流入があるのか、コンバージョン転換は出来ているのか、またそのユーザーがどのようにサイト内を回遊しているのか正しく解析をしてより良い改善を行いましょう。