セカンダリとコンバージョン経路の話。
CVしたユーザーがその後、実際に売上転換したのか、またサイト内でどのような動きをしていたのか調査することはとても重要なことです。
「アナリティクスではコンバージョン経路を調べることが大切です!」という話を聞いたことがある方も多いはず。
では、詳しいコンバージョン経路はどうやって調べるのでしょう?
目標?参照元/メディア?
今回は、もう少し掘り下げてコンバージョン経路から調べられることやその方法についてご紹介します。
コンバージョン経路を調べる上での仕込み
コンバージョン設定を行う
なにはともあれ、コンバージョン経路や詳しいことを調べる前に設定が完了していなければなりません。
アナリティクスの「目標設定」は完了していますか?
上記から新しい目標を作成しコンバージョンを計測できるようにしておきましょう。
パラメーターの設定
メールを配信、広告やSNSなどを利用する場合URLにはパラメータが必須。
どんな経路からアクセスがあったのか調べる上で大切な項目です。
メールを配信するときやチラシを配布するとき、ホームページへ誘導するのであればパラメータを忘れないようにしましょう。
では、そのパラメータを使ってどんな計測ができるのでしょうか?
ここからはアナリティクス上でできるユーザーの動きの分析について見ていきましょう。
マルチチャネルとコンバージョン経路
マルチチャネル機能をご存知でしょうか?
アナリティクスでコンバージョン経路としてカウントされるのは、そのCVに直接的に関連する参照元やメディア情報です。
もちろんそれは大切な指標です。
だがしかし!
知りたいのはこんなとき
この時、アナリティクスのコンバージョンとして計測される参照元は「オーガニック」です。
ということは広告の効果はなかった…?
いいえ、広告を見てサイトを知りその後何らかの方法で思い出しコンバージョンに至った…というケースの時、広告の効果も間接的に大きなものでしょう。
ちなみに、広告の場合は広告管理ツールではコンバージョンとして計測されているはずです。
アナリティクスのコンバージョンと広告のコンバージョンが合わないときはこういう事が考えられるのですね。
話が少々ずれました。
このマルチチャネル機能内の「コンバージョン経路」を調べると、上記のような間接的にコンバージョンに寄与したものまで調べることができます。
を確認してみましょう。
※レポートの表示には2日かかるため、当日と前日のデータは表示されていません。
参考:アナリティクスヘルプ
ちなみに「行動」の中の「行動フロー」からも似たようなことを調べることができますが、行動フローはコンバージョンを起点としているものではありません。
アクセスしたユーザーがサイト内をどんな経路で巡っているのかを知ることができるものです。
サイト内の回遊性や離脱ポイントを比較して調べるときに役立つかと思います。
コンバージョンを記録した人が、どんな経路からアクセスしてどのページを開いていたのかを知ることができる「マルチチャネル」の「コンバージョン経路」機能。
上手に使うと、「匿名だったアナリティクス上のデータを特定する」こんな事もできるんです。
匿名であるアナリティクスCVを特定する
少し怖い話をします。
これがすぐに分かります。
先程述べたようにセカンダリの経路、ランディングページや参照元などから該当するユーザーを日時とともに洗い出し、
例えば反響メールやCRMに記録された情報と照らし合わせると、そのユーザーを特定する事ができるでしょう。
(※セカンダリディメンションの「日時」でコンバージョンが発生した時間まで調べられることはご存知でしょうか?)
コンバージョンを獲得した後に来店や訪問を挟む場合、結局どう売上に繋がったのかを調べたいとき役立ちますね。