サーチコンソールに追加されたレポート指標

ん??と思う現象がサーチコンソールに表示されていたので、学習を兼ねてメモしておきたいと思います。

「ウェブに関する主な指標」のところから確認できるレポートがありました。
これは、ウェブサイトのパフォーマンスやユーザー体験をより良くするものとして導入されたコアウェブバイタルと呼ばれるもののレポートです。

サーチコンソールレポート

ここで表示されているのが「CLS に関する問題: 0.25 超(パソコン)」という注意喚起の履歴です(エラーを検出後、修正そして正常化したデータですね)。
表示される指標は以下の3つ。

CLS(Cumulative Layout Shift)

ページを読み込んでいるときにレイアウトが動いた量。

FID(初回入力遅延)

ボタンのタップやクリックなどを行った時、どのくらいで応答したかの時間。

LCP(Largest Contentful Paint)

重要なコンテンツが表示されるまでの時間を測るもの。
読み込みが開始されてから最初の2.5秒以内に表示されることを推奨しているようで…

つまりはナニコレ。

サーチコンソールによると、以下のような問題提起とともにレポートについて解説されています。

ページのパフォーマンスが重要な理由
ページの読み込みに時間がかかると、直帰率に深刻な影響を及ぼします。具体的には:
ページの読み込み時間が 1 秒から 3 秒に増加すると、直帰率は 32% 増加します。
ページの読み込み時間が 1 秒から 6 秒に増加すると、直帰率は 106% 増加します。
ケーススタディをご覧ください。
引用元: https://support.google.com/webmasters/answer/9205520?hl=ja

では、このサーチコンソールの見解を元にしながら、今回の「CLS に関する問題: 0.25 超(パソコン)」にスポットを当てましょう。
CLSは読み込みフェーズにおけるページレイアウトの移動量とのこと。
つまり、サイトを表示させるために読み込んでいるとき「レイアウトがガタついたり変に動いたりしていませんか?」ということをサーチコンソールは言っています。
ユーザー体験の向上を考えた時、ページ内で操作をしようとしているときに予期せずにレイアウトが動くと「あれ?」と思ったり苛ついたりと良い体験をできなくなってしまうからですね。

あー…思い当たるフシがあるぞ。
ページを読み込んだときに下からふわっと浮き上がってくるような効果を導入しているからでしょう。

どんなところでこの数値はカウントされるのか

寸法のない画像、サイズのない広告や埋め込み(iframe)の要素、動的に挿入されるコンテンツなどなど。
表示しようとしたときにどのくらい動いたかのパーセンテージによって計算されています。

良いCLSスコアとは

0.1未満であることとされています。(以下、引用)

To provide a good user experience, sites should strive to have a CLS score of less than 0.1. To ensure you’re hitting this target for most of your users, a good threshold to measure is the 75th percentile of page loads, segmented across mobile and desktop devices.
引用元: https://web.dev/cls/

スコアを改善する方法

サーチコンソールに表示されるレポートでは具体的になにが問題なのかは表示されません。
該当するとして挙げられているページを見直して検証する必要がありますが、以下にヒントがあります。

https://web.dev/optimize-cls/

  • 画像や動画の要素にサイズの属性を含める、もしくはCSSなどで必要なスペースを確保する。
  • ユーザーの操作によって発生するもの以外、コンテンツをかぶせて表示したりしない。

また、サーチコンソールのレポートで表示される該当のURLや類似のURLに示されたものをページスピードテストツールで確認することもできます。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
スピードテスト
問題点と、改善できる提案を確認することができます。

んー、なるほどなあ…
アニメーション効果を多用したり、ビジュアル重視でのレイアウトを実装する場合その効果が生むユーザ体験のことを考えなければなりません。
見せたいものと操作性のバランス…これは課題ですね。

今回メモしたサーチコンソールのレポートは、主にUX指標に関する事であることから、例えば検索結果を左右したりするものではないでしょう。

しかしながらユーザーの体験を考慮することは「わかりやすくする」「有益な情報を届けることである」ということでもあります。
直接的な順位への反映はなくとも、コンテンツやサイトの使いやすさを研究し整えていくことはSEOの基本とも言えるのではないでしょうか。

その結果、相対的に順位が上がったということは起こるのかもしれません。