前回、SEOとHTMLについての初級編として
押さえてほしいポイントのSEOとaタグ・alt属性についてご説明しました。
今回は初級編の続きの内容になります。

metaディスクリプションとmetaタイトルの重要性、metaキーワードって大事!?という内容をお届けしていきます。
今まで何となくで設定していた部分かもしれませんが、
ここのポイントも理解してWEBページを作成していくとより良くなっていくと思います。

メタディスクリプションは検索順位に影響しない!?

早速ですが、メタディスクリプション(meta description)書いていますか?

メタディスクリプションは、
メタ情報の一つでHTMLタグ内に記載するテキスト情報のことです。
またメタ情報とは、そのページの情報を示す要素のことをいいます。

ではメタディスクリプションはどの部分かと言うと、
ユーザーが検索結果ページで必ず目にしているところです。

この画像は「トマト レシピ」と検索した結果です。
表示されている検索結果ページで、メタディスクリプションとはタイトルの下に表示されている部分を指します。

ディスクリプション

メタディスクリプションを記載するHTMLタグを見てみると以下のようになっています。

<head><meta name=”description” content=”このサイトは○○についてご紹介しています。“></head>

「このサイトは○○についてご紹介しています。」ここに記載したテキストが検索結果上でタイトル下に表示されるサイトの概要・説明文になります。

そして、ここからが本題です。
メタディスクリプションは検索順位、つまりSEOに影響するかしないか。

実はメタディスクリプションは検索順位には影響しません。

「影響ないならとりあえず書いておけばいいか!」と、考えてしまいそうですよね。
しかし直接的な影響がなくてもメタディスクリプションって実は重要なのです。

ユーザーは検索結果ページの中からどのWEBページを見るか決めています。
その際にどこを見て決めているかというと、
タイトルとメタディスクリプションに書かれているサイトの概要・説明文の部分です。

前回の記事で、検索結果で上に表示されているWEBページからユーザーは見ていくとお伝えしました。
検索結果の上から見ていくことに変わりはありませんが
その中でもどのページに探している情報がありそうかタイトルだけではなく説明文も読まれています。

ということはSEOに直接的な関係がなくても
WEBページがクリックされるか(見られるか)を左右する要素なので大切な部分なのです。

ディスクリプションを書く時のポイント

ディスクリプションの書き方
1.文字数に気を付ける

ディスクリプションに記載したテキストは検索結果上で表示される文字数に限度があります。
そのためサイトの内容をより簡潔に分かりやすく記載する必要があります。

この文字数について少し詳しく説明しますね。

これまでは表示されるテキストが120文字前後とされていました。
しかしGoogleは昨年の12月頃に120文字から250文字前後に文字数を増やす変更をしました。

実は、文字数はGoogleの仕様変更によって時々変わります。
急に長くなったり、元に戻ったりすることもあるようですね。

では現在はどのくらいの文字数が表示されるのでしょうか。
調べてみたところ、110~160文字前後で、長いものは200文字程度とまちまちなようです。

表示文字数の目安はありますが、そもそもあまりに長く書きすぎては全て表示されません。
そのためまずはできるだけ簡潔に書くことが大切です。

2.言いたいこと(キーワード)は手前に書く

ディスクリプションに書いたこと全てが表示されないということは
省略されずに表示される、文章の「手前」に言いたい・伝えたいことが記載されていることがポイントです。

どこまで表示されるかまちまちなので尚更「言いたいことは前に書く」ことを意識すると良いですね。

また、文章の手前にキーワードがあることでユーザーは
このページを見れば探している情報があるということをより早く判断することもできます。

3.キーワードを含める

何をターゲットとしているか何を伝えたいサイトなのか、文章の中にキーワードを含めて記載すると良いでしょう。
また、ユーザーが調べたキーワードがディスクリプションに含まれていた場合には
そのキーワードが太文字で表示されます。

キーワードが入っていることで、
このページには調べたい・求めている情報があるか否かユーザーの判断材料の一つになります。

4.ディスクリプションの文章はページごとに違う内容にする

ページの内容が違えば、説明文ももちろん異なると思いますが、
似たようなページの内容だから他のページのディスクリプションをコピーして使用する、ということがないように気を付けてください。

5.ページの内容がわかるもの、ユーザーがページをクリックしたくなるような文章にする

「トマト レシピ」で検索した時に以下のような2つのディスクリプションが表示されたとします。

1)「トマトを使った様々なレシピを紹介しています。」
2)「トマトを使った簡単・定番レシピから人気のアレンジレシピなどをご紹介しています。あともう一品を作りたい、そんな時にも使えるレシピを豊富に掲載しています。」

1番の場合、トマトのレシピという検索したそのままの情報だけで、ページにどんな内容が書かれているか伝わらないと思います。
また、2番のディスクリプションの方がクリックしたくなるのではないでしょうか。

適当に設定するのではなく、このようにユーザーを惹きつける内容にすることがポイントです。

ディスクリプションを設定しないとどうなる?

ディスクリプションは設定してほしい部分ですが、
もし何も設定しなかった場合でも文章は入ります。

しかしその文章は、ページ内からGoogleが自動抽出した文章になります。
ページの内容を自動で繋げていることになるので
文章に違和感があったり、サイトで伝えたい内容・キーワードが表示されなかったりしてしまいます。

そのためメタディスクリプションをしっかり考えて設定しておくことで
SEOに取り組む目的の第一段階であるページを閲覧してもらうということに繋がるのです。

メタタイトルの設定も大切!

メタタイトル(meta title)は、WEBページのタイトル部分のことです。

ここまででディスクリプションについて説明してきましたが、
ディスクリプションと一緒に表示されるタイトルも考える必要があります。

ディスクリプションの説明と少し重なりますが
タイトルは検索エンジンに対してページの内容を伝える役割があり、
検索結果ページで一番目立つ部分でもあります。

そして、タイトルを設定する時のポイントもディスクリプションと同様に
ページの内容がわかるものオリジナルであることキーワードを使用することなどが大切です。

ここでもキーワードを使用することは大切ですが
キーワードを不自然に並べたり詰め込んだりはしないように注意してください。
ただいくつかの単語を並べるだけではなく、文章にしましょう。

また、意外と忘れてしまいがちな重要なポイントがあります。
それはスマホで見た時の表示です。

最近はスマホを利用する人が大半なのでスマホで検索した時の状態を確認することも重要です。
表示される文字数が少ないスマホは、よりパッと見て分かりやすいものにする必要があります。
ディスクリプション同様、メインとなるキーワードはできるだけ手前で目立たせることがポイントです。

これらも全て「検索エンジン最適化」のために大切な施策の一つになります。
ページの内容だけではなくタイトルもユーザー目線でわかりやすいものになるようにしっかりと設定しましょう。

グーグルはもうメタキーワードを見ていない!?

キーワードは重要なのか

メタキーワード(meta keywords)もメタ情報の一つで、
ページの内容をわかりやすく、どのようなキーワードとページが関連しているかを単語で設定して、検索エンジンに伝える役割があります。
ここで設定したキーワードは、ディスクリプションなどと違いユーザーからは見えません。

メタキーワードの設定例は以下のようになります。
東京23区の賃貸物件を掲載しているサイトがあるとして設定してみます。
<meta name=”keywords” content=”東京,23区,賃貸物件,不動産”
メタキーワードは3~5個のキーワードを記載します。

さて、ここまでの説明で何度も「キーワードが大切」と言っていたのでこのメタキーワード、重要だと考えますよね。

しかしここにきて「グーグルはキーワードを見ていない」とはどういうことなのでしょうか!?

実はこれまではメタキーワードもSEO上、重要とされていたのでキーワードを設定していましたが
現在はグーグルがメタキーワードを検索順位の決定要素としていないのです。

これは以前メタキーワードが重要とされていた頃に
キーワードをメタタグに詰め込んだり、ページとは関係のないキーワードを設定するなど
悪質なSEO対策が行われていたためと言われています。

そのため、現在メタキーワードを設定してある場合でもSEO上の効果はなくなっています。

ちなみに過去に作成したWEBページでメタキーワードを設定していた場合でも
マイナスの評価になるわけではないのでそれらを今から削除する必要はありません。

いくらメタキーワードを設定していても検索エンジンは見ていません。ということなのです。

また、メタキーワードが重要視されなくなった理由のもう一つには
検索エンジンの性能が上がったということもあります。

SEOのトレンドは常にチェック!

インターネットをはじめ様々なところで世の中がどんどん進化していくように
検索エンジンも性能が高くなっていきます。

また、SEOにおいて何が重要とされているか、ということも変わっていきます。
そのため変化に対応しながらSEO対策にも取り組んでいくことが大切になります。

以前は重要だったが今は違うということはいくつかあります。
今回ご紹介したメタキーワードもその一つですよね。

様々な変化に対応していけるように情報をチェックして、
新しくWEBページを作成する時だけではなく、既存のページを見直す時にも今重視されているポイントを活かしていけるようにしましょう。