サイトのアクセス解析などをする時によく聞く「直帰率」ですが、
サイトを改善していく上で多くの方がチェックする項目になると思います。

直帰率は、なんとなく見当がつくかと思いますが一般的には低い方が良いです。
しかし、「直帰率が高いからダメ」とは限らないこともあるのです。

そこで今回は直帰率に着目して直帰率の目安や確認方法、改善方法などをお届けしていきたいと思います。

そもそも直帰率とは

よく聞く言葉ですが、直帰率とはどのような数値を示すものなのでしょうか。

直帰率とは、1ページのみのセッション数を全てのセッション数で割った値のことです。
つまり、すべてのセッションの中で、ユーザーが 1 ページのみ閲覧して、
Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを 1 回のみ発生させたセッションが占める割合のことです。

引用元:https://support.google.com/analytics/answer/1009409?hl=ja

まず、直帰がサイトに訪問したユーザーが1ページだけ閲覧してサイト内の他ページに移動せずにページを閉じたりサイトから離れることです。
そのため直帰率はサイト全体の訪問数(セッション)のうち1ページだけ閲覧したセッション数の割合となります。

例えば、サイト全体のセッション数が10,000で、
直帰したセッション数(1ページのみ閲覧)が3,000だった場合は
このサイトの直帰率は30%になります。

直帰率と間違いやすい離脱率

直帰率に似ている数値で離脱率というものがあります。

離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。

引用元:https://support.google.com/analytics/answer/1009409?hl=ja

ページを見た訪問数(セッション)のうち、そのページを最後にサイトから離脱してしまった訪問数(セッション)の割合が離脱率です。

混合してしまいそうですが、直帰率は1ページの訪問に対するセッション、離脱率は全てのセッションが対象になります。
直帰率と離脱率

サイトの直帰率を確認してみましょう

直帰率はGoogleアナリティクスから確認することができます。

また、サイト全体と各ページ別の直帰率のそれぞれを確認できます。

サイト全体の直帰率の確認方法

アナリティクスで、ユーザー>概要 をクリックするとサイト全体の直帰率がわかります。
直帰率の確認

また、左上で期間を絞り込めるので、チェックしたい期間を選択して確認します。
アナリティクスで期間を選択

各ページ別の直帰率の確認方法

行動>サイトコンテンツ>ランディングページ をクリックすると各ページ別の直帰率を確認できます。
各ページ別の直帰率

直帰率は何%からが高い?目安はどのくらい?

直帰率は一般的に40%前後と言われています。
しかし、正確にこの数字が基準、となる数値は存在しないのです。

それは、そのサイトがどんなサイトか、サイトやページの種類によっても直帰率が異なるからです。
ポータルサイトかECサイトかブログサイトやLP(ランディングページ)など。

例えばポータルサイトとLPを比較すると、LPはリンク先がお問合せフォームしかないのでLPの方が直帰率が高くなってしまいますよね。
また、LPを例に説明すると、LPの場合1ページに情報が記載されていることが多く、その1ページでユーザーが満足して離脱することもあるので直帰率が高くなる傾向にあります。

このようにユーザーは目的を達成して満足していても、直帰率が高いということもあります。
他にも同じ種類のサイトであっても業界や商材が違えば、直帰率も変わってきます。

そのためサイトによって直帰率の目安も変わりますし、
これが最初に述べた「直帰率が高いからダメ」とは言い切れないということなのです。

あくまで目安ですが、サイトによっておおよその直帰率の平均は以下のように言われています。

EC、リテールサイト
20~45%
BtoBのサイト
25~55%
リードジェネレーションサイト
20~45%
ランディングページ
60~90
辞書サイト、ブログ、ポータルサイト
65~90%

出典:https://conversionxl.com/guides/bounce-rate/benchmarks/

サイトの種類意外にも流入経路によっても直帰率は変わるので
分析をする時には流入経路(広告・自然検索・SNSなど)も併せてチェックしてみてください。

直帰率を改善するには

直帰率が高くなる原因としてどんなことが考えられるでしょうか。
以下、ぜひとも気をつけていただきたいポイントを3つ書いておきます。

ユーザーが求めている情報がない

例えば、ユーザーは「○○という情報」を探して検索をしました。
検索に出てきたURLからユーザーは○○の情報が訪問したサイトにあると思ってページを閲覧したましたが、ページには○○の情報がありません。
・・・となると、当たり前ですがユーザーは離脱してしまいます。

なぜユーザーは求めている情報がないのに、サイトを閲覧してしまったのでしょうか?
考えられることとして、ユーザーが見ていた検索結果が挙げられます。
ユーザーは検索結果に表示されるタイトルからユーザーは閲覧するサイトを決めましたが、その時にタイトルとサイト内のコンテンツ内容に相違がある場合、こうした離脱を招く恐れが高くなります。

この場合、タイトルとコンテンツの内容が一致しているか確認して、
タイトルを変更したり、コンテンツに情報を加えるなどの改善が必要です。

サイト内の導線がわかりにくい

サイトに入ってきてページを閲覧して、次のアクションを起こしたいがどこから別ページに移動するかわからなかったり
コンテンツがたくさんありすぎてサイト内で迷子になってしまう、などもユーザーが離れる原因です。

この場合、分かりやすくリンク先を表示・設置したり、
関連する内容のページへのリンク先を設ける等の施策が必要です。

サイトそのものが見づらい、使いにくい

サイトがスマホ対応していない時や文字の大きさや色・フォントなどが原因となります。

ユーザーが求めている情報がそのサイトにあったとしても
文字が小さくて読みにくい、バナーボタンなどが押しにくい、都度文字を拡大しないといけないなどは
ユーザーの手間が増え、ストレスを与えてしまいます。

また、このコラムでも何回か紹介していますが、
インターネット検索をするユーザーの大半がスマホを使用しているため、
今やスマホ対応は必須です。

ページの表示が遅い

見ようと思ったサイトの表示速度が遅いと、どれだけ良い内容のコンテンツがあってもサイトから離れてしまいます。
これも上記と同じく、ユーザーが感じるストレスが大きくなる原因です。
また、ページの読み込みが1秒遅くなるとコンバージョンが7%減ってしまうとも言われます。

そのため画像を最適化するなど表示速度に対する改善も必要になります。
ページの表示速度を確認するツールとしてGoogleのPageSpeed Insightsがあります。
URLを入れるとページ速度と注意点、また改善するところ(画像の形式やCSSの形式など)についてのヒントを表示してくれます。

まとめ

直帰率、皆さんのサイトはいかがでしょうか。

直帰率が低ければユーザーがサイト内を回遊しているので、
お問い合わせや商品の購入などコンバージョンにも繋がりやすくなります。

サイトによっても変わる直帰率ですが
自社のサイトのどのページが直帰率が高いか、どこに問題があるのか把握してサイトを改善していきましょう。