キーワードの共食いが起きていませんか?

キーワードの共食い…あまり聞かない言葉だと思いますが、
実はWEBサイトでコンテンツをが増えてくると起こってしまう可能性があるのです。
それがキーワードのカニバリゼーション(共食い)です。

あまり耳にしない言葉ですが、意外とサイトを見直すと起きてしまっていることがあるのです。
そこで今回は、キーワードカニバリゼーションとはそもそも何か、またその原因や対処法を解説していきます。

キーワードカニバリゼーションとは

カニバリゼーションは、「共食い」を意味します。
そしてSEOにおけるキーワードカニバリゼーションは、キーワードが重複、競合してしまう状態のことをいいます。

同じサイト内の複数のページにおいて、同じSEOキーワードを使用した時に
検索エンジンが「どのページを評価し上位表示させれば良いかわからない」と
判断できなくなり、一つのサイト内で評価の奪い合いが起きてしまうのです。

その結果、いずれのページも上位表示されなくなってしまいます。

キーワードカニバリゼーションが起こる原因

前述の通り、キーワードカニバリゼーションは複数のコンテンツで
同じキーワードをSEOの対象にしてしまうことが原因ではありますが、
具体的には以下の3つがあげられます。

ページタイトルの類似

titleタグに他コンテンツと類似するキーワードの使用した場合、
検索エンジンは評価をするうえで判断できなくなります。

アンカーテキストとaltタグに同じキーワードを使用する

アンカーテキストと画像のaltタグに入力するテキストに同じキーワードの使用も
一つや二つならいいのですが大量にやってしまうと、検索エンジンが混乱する原因になります。

コンテンツ内容そのものの類似

コピペしたわけではなくても、言葉を言い換えただけの場合や、
意図的ではなくてもテーマが似ているために似通った内容になってしまった場合も検索エンジンはページを読み取るうえで混乱します。

キーワードカニバリゼーションの問題点

Googleの評価が分散する

同一のキーワードを使用したコンテンツが複数あると、どのページを上位表示させるべきなのか判断できなくなります。
複数のコンテンツで評価が分散され、どのコンテンツも上位表示につながらなくなります。

そして、どのコンテンツがユーザーの検索キーワードと一致しているかわからない場合、
内容を正確に把握できる他サイトのコンテンツが上位表示されることにもなってしまいます。

ユーザーの混乱

検索エンジンが混乱するのと同様に、ユーザーの混乱も招いてしまいます。
複数のページに分かれて情報が存在することはサイトを利用するうえで不便ですし、
どこに情報があるのか分かりにくくなります。

また、そのようなコンテンツでは、1つのコンテンツの質が低くなる場合もあります。
コンテンツが複数あることによって1コンテンツの内容が薄くなることも避けなければいけません。

機会損失の可能性

似通ったコンテンツが複数あり、それら複数が検索結果に表示されることで
本来見てほしいコンテンツや複数のうちコンバージョン率が高いページがあったとしても
それらが見られることなくユーザーが離れていってしまう可能性があります。

カニバリゼーションの確認方法

それでは、自社のサイト内でカニバリゼーションが起きているか確認する方法についてです。

Googleの検索窓に「site:URL+キーワード」を入力する

「site:URL」で検索すると、そのサイトでインデックスされているページが表示されますが、
今回の場合は「site:URL キーワード」で検索することでサイト内でそのキーワードが使われているページが表示されます。

例えば以下のようにURLとキーワードを入力します。

サーチコンソールを使用する

サーチコンソールは、サイトにアクセスがあったユーザーが検索したキーワードなどを確認することができます。
調べ方は、サーチコンソールにログイン後
検索パフォーマンス>クエリ からカニバリゼーションが起きているか調べたいキーワードをクリックします。
検索クエリ
キーワードをクリックしたら、ページタブをクリックします。

そうすると、サイトに流入があったページのURLが表示されので、
ここに複数のURLが表示されていた場合、カニバリゼーションが起きているといえます。

キーワードカニバリゼーションの対処法

タイトルタグの調整

同じキーワードが使用されている場合、タイトルタグの見直しをします。
その時に、本当に表示させたいコンテンツのタイトルは変更せずに
他の類似ページのタイトルからキーワードを除いて変更するようにしましょう。

301リダイレクトを設定する・コンテンツを統合する

複数のページの中から、残したいページを一つ決めて
その他のページからリダイレクトさせる方法です。

この場合、複数ページの中でアクセスやリンクが多い、コンバージョン率が高いページを残してそれ以外のページの内容を残したいページに統合します。

リダイレクトすることにより、残したいメインページが自動的に表示され、
また、ページを削除した時に起こる404エラーのリスクもなくなります。

内部リンクの調整

複数ページの中から上位表示させたいメインページを決めて
類似しているページの中に上位表示させたいページのリンクを貼ります。

そうすること上位表示させたい・評価してほしいコンテンツを検索エンジンに示すことができますし、
内部リンクが増えることはGoogleの評価を上げることにつながります。

気付かないうちにキーワードの共食いが起きているかも…

キーワードカニバリゼーションは意図的に起こすことは難しく
コンテンツを一生懸命作成していると気付かないうちにカニバリゼーションが起きているかもしれません。

カニバリゼーションはGoogleのペナルティを受ける対象ではありませんが
せっかく作成した記事が評価されなければ勿体ないので、必要な場合は適切な対処を行いましょう。