先日、弊社に新入社員が入社しました!
早速WEBについての研修が始まり、研修では、全部門が日々どのような業務に取り組んでいるか、またサービスを提供する上で理解しておく必要があることなどを各部門の担当者が新入社員に向けて説明をしています。

その中でこんな場面がありました。
研修の一部で制作部門の担当者が「画像・拡張子」についての話をしていました。
一見すると同じように見える画像ではありますが、それぞれに特徴があるという話は新入社員にとって新鮮なものだったようです。

これで一歩WEB業界の中に進みましたね!

さて、この「拡張子」という言葉ははあまり耳にしないかもしれませんが、弊社のようなサービスを提供する上で
覚えておきたいことの一つなのです。

WEBの制作会社等でなくても、
多くの方が普段、画像を保存したり時には少し編集する場面もあったりするのではないでしょうか。
そんな時に「拡張子」、覚えておくと役に立ちます。
また、拡張子は画像ファイルに限らず、
身近なところで言うと、普段の業務でもよく使用するMicrosoftファイル(ワード・エクセル・パワーポイント)にもあります。

今回は画像ファイルの拡張子に焦点を当てご紹介していきますが、
なぜお伝えするかというと、拡張子にはいくつかの種類とそれぞれに特性があるのです。
そして拡張子によって画質が悪くなってしまったり、データの容量が重くなってしまいます。
なので画像を使用する場面(ロゴなのかバナーなのか…)に合わせて拡張子を選択することが重要になるのです。

拡張子って何?

画像データを保存した時に、ファイル名の後ろに「.jpg」「.png」となっているのを見たことはありませんか?

この「.(ピリオド)」の後ろに続く部分を拡張子と呼び
そのデータファイルがどんな形式なのかを拡張子によって表しています。
そしてデータファイルに対応したアプリケーションでファイルを開けるようになっています。

画像以外にMicrosoftファイルのエクセルは「.xlsx」、ワードは「.doc」、パワーポイントは「.pptx」などになっていると思います。

例えばこの拡張子「.xlsx」のファイルはエクセルで開きますが
ファイルを保存拡張子を一部消してしまって「.xl」などにしてしまうと
ファイルが開けなくなるなどの問題が発生することもあるのです。

画像ファイルの拡張子の種類と特徴を理解する

主な画像ファイルの拡張子をご紹介していきます。

jpg(jpeg)

JPEG (ジェイペグ)は、写真やグラデーションのある画像など、色数の多い画像向きのファイル形式です。

大きな画像でもファイルサイズを変更して容量を軽くすることができる点が特徴です。

約1670万色を表現することができ、グラデーション等も綺麗に表現することができるので写真などにおすすめのファイル形式となります。
デメリットとして、画像を保存する度に画質が劣化してしまうという点があります。

png

PNG(ピング)は、PC画面キャプチャや図表、線画などの画像向きのファイル形式です。

画像を透過でき、JPEGと同じように約1670万色を表現することも可能です。
WEBで使用するために作られたものなので、比較的便利な機能があるものになります。
また、画像が全く劣化しないという特徴もあります。

デメリットとしては、ファイルサイズが大きいことです。
そのためWEBページ上でPNGの画像をたくさん使用してしまうとページの表示速度が遅くなってしまいます。

gif

GIF(ジフ)は、一つの画像で色を256色しか使用できないのでロゴやイラストなど比較的シンプルで色数の少ない画像向きのファイル形式です。

GIFも画像の透過が可能です。また、アニメーションデータにすることができ、ファイルサイズも非常に軽いです。
こちらも、PNGと同様に画像が劣化しません。

デメリットとしては、使用できる色数が少ないのでグラデーションを表現したり写真には適しません。

psd

psd(ピーエスディー)は、Photo shop専用データです。
この拡張子で保存されているデータは、Photoshopで開くことができ、画像ファイルとは異なりレイヤーや図形パスの情報も保存されています。

ai

ai(エーアイ)は、illustrator専用データ。ベクター画像という滑らかな画像データなので、ロゴ向きのファイル形式です。
Photoshop同様にIllustratorを利用して開くことができ、レイヤーやパスデータも保存されています。
印刷物向けのカラーモードであるCMYKを利用できたり、出来ることが多いものですが値段が少々高価でしょうか。

今紹介した中でも一番使用することが多い3つ(JPEG・PNG・GIF)は抑えておくと役に立つと思います。
拡張子の特徴

WEBには使用できないけれど・・・

tif(tiff)

TIF(ティフ)は、印刷物に適したファイル形式です。
高画質を保ったまま印刷することが可能です。

デメリットとしてはファイルサイズが非常に大きいことです。
WEBには使用できないので、もし使用したい場合は、JPEGに変換する必要があります。

bmp

BMP(ビーエムピー)は、Windowsの標準のファイル形式です。
画像が劣化することはありませんが、これもファイルサイズが非常に大きいです。

画像ファイル形式を変換したい時には

WEB上に画像をアップロードしたいけど、ファイルの形式が指定されていて変えなければいけない…
その場合にはファイル形式の変換が必要になると思います。

そんな時は、パソコンにデフォルトで付属されているアプリを使用して簡単に変換できます。
WindowsならペイントMacならプレビューです。

またはフリーソフトをダウンロードして使用するのも良いと思います。
フリーソフトの中にはペイントなどより、画像の編集ができるものもあるので
そちらを利用することもおすすめです。

最後にもう一つ!

無断転載はダメ
画像についてお届けしてきましたので、最後にもう1つ、
必ず覚えておいていただきたい無断転載についてもお伝えしようと思います。

まず、無断転載は絶対にダメです!

画像や写真、記事にも全て著作権があります。

何かのWEBサイトに掲載されている写真や画像を
「綺麗な写真だから、自分のサイトでも使えそうだから」と言って保存して自分のWEBサイトで使用したり…
その写真を撮った人が見れば無断転載されていることはすぐに分かります。

作者から使用する許可を得ている場合は別ですが、そうでなければその写真や画像の権利は作者のものです。

インターネット上で簡単に画像保存ができますが、
「1枚くらい使ってもバレないだろう」「バレなければ使っても良い」は通用しません。

ご自身で撮影した写真や有料画像を購入する、無料画像サイトでダウンロードするなど
ルールを守って利用しましょう!

まとめ

今回は画像のファイル形式についてご紹介しました。

拡張子には幾つもの種類と、それぞれに特徴があります。

今回紹介した拡張子の他にも、一眼レフカメラで撮影したデータを保存する時に使用する拡張子や印刷するデータを保存する時に使用する拡張子など様々なものがあります。

こんなにも数多くの拡張子があるということは、使用する場面に合う形式で保存することが大切ということですね。
また、そうすることで画質が悪くなったりファイルが破損してしまうことを防ぐことができます。

使う場面や用途に合わせて、適している拡張子を選択できるように
まずはJPEG・PNG・GIFのこの3つ、ぜひ覚えてみてくださいね。