実際の運用でサーチコンソールを活用する

サイト運営には欠かせないサーチコンソールですが、
どう活用すれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか？

サーチコンソールで確認できる基本的な項目については以前の記事でご紹介しましたが、
今回は「検索キーワード」をテーマに実際の運用時に使えるサーチコンソールの使い方をご紹介していきます。

検索キーワードの重要性

検索キーワードはユーザーのニーズを把握することができ、コンテンツ作成やSEOなどにおいても重要な要素です。
そしてそのユーザーのニーズをコンテンツ化することが上位表示にもつながっていきます。

ですので、どのようなキーワードで検索されているか、そして検索結果上に表示されているかはサイト運営においてとても重要なことなのです。

Googleアナリティクスでは検索キーワードがわからない！？

アナリティクスでユーザーが検索したキーワードを調べるには
「集客＞キャンペーン＞オーガニック検索キーワード」のレポートで確認することができていました。

しかし、今アナリティクを見てみると、検索キーワードの約90%以上が
「（not provided）」として表示されてしまっています。

これはセキュリティやプライバシーの保護のためのSSL化（常時HTTPS化）によるものですが、SSLは情報を暗号化して通信するのでユーザーの検索情報も把握できなくなり不明となっているのです。

とはいえ、やはりユーザーのニーズを把握したり様々な施策を実施する上でも検索キーワードは重要です。
そこで、Googleサーチコンソールを使用することによって
ユーザーの検索キーワードや掲載順位を確認することができるのです。

どんなキーワードで検索されていて検索結果に表示されているか

それでは、実際にサーチコンソールで確認する方法についてです。

サーチコンソールにログイン後「検索パフォーマンス」をクリックします。
検索パフォーマンスでは、クエリ（検索キーワード）、ページ、国、デバイス、検索での見え方、日付でそれぞれデータを確認することができます。

クエリに表示されているのが検索キーワードです。
ここでは、どんなキーワードで検索された時に検索結果に表示されているか、
また、クリックされているかを確認することができます。

表示回数はそのキーワードで検索された時に自社のページが検索結果に表示された回数です。
ですので、実際には流入がないキーワードもあります。

クリック数はそのキーワードで検索された時にクリックされた回数です。
また、「掲載順位」を追加してデータを見るとGoogleの検索結果で何位に表示されているかも確認することができます。

そしてこれらのデータは、サイトの改善に役立てることができます。
例えば、表示回数が多いのにクリック数が少ないページは
需要はあるはずなのにクリックはされていないということなので、まずはクリックしたくなるようなタイトルやディスクリプションになるように見直すことができます。

特定のページへの流入キーワードを調べる

URLを指定して調べることで、特定のページに対する検索キーワードを確認することができます。

画像の赤枠「+新規＞ページ」をクリックしてURLを入力します。
そうすると、そのURLのページに対する検索キーワードが絞り込まれます。
また「日付」はデフォルトでは過去3ヶ月間になっていますが、調べたい期間に合わせて変更できます。

特定のページに対する検索キーワードのクリック数、表示回数、掲載順位などから
意図したキーワードで上位表示されているかなどを確認できます。

特定のキーワードの平均掲載順位を調べる

調べたいキーワードを指定して、そのキーワードでの掲載順位を確認できます。

確認方法は、先程の「特定のページへの流入キーワードを調べる」で最初にクリックした箇所と同じところから
「+新規＞検索キーワード」で検索したいキーワードを入力してフィルタを作成します。

また、フィルタはデフォルトでは「次を含むクエリ」となっており部分一致で絞り込まれる状態になっています。
他に「次を含まないクエリ」でそのキーワードを除外しての絞り込み、
「正確なクエリ」でそのキーワードと完全一致で絞り込むことができます。

ある特定のキーワードごとの掲載順位を調べることで、
そのキーワードを含めてコンテンツを作成しSEOを行っていた場合に、
SEOの成果を確認し、状況に応じてコンテンツの改善にも活かすことができます。

検索キーワードの分析からサイトを改善

サイト運営に大切なサーチコンソール。
アナリティクスだけでは把握しきれなかったサイトへの流入状況を確認することができます。

ユーザーが検索した検索キーワードごとにGoogleの検索結果での掲載順位や
より詳細に特定のページへの流入キーワード、特定のキーワードでの掲載順位などから
SEOの成果を確認したり改善に活かすことができます。

今回は検索キーワードをテーマにご紹介しましたが、
サーチコンソールでは他にも様々なデータを確認することができます。
サイトをより良いものにするために、アナリティクスと併せて活用していきましょう。