先日、スタッフに初めて宣伝DMの原稿を書いてもらいました。
マーケターとして基本的な業務の一つでもある「メールマガジン、DM配信」ですが、これが実に奥の深いものなのです。
いかに読んで貰うか、反応を貰うかということを追い求めてメールを作成するのですが、そこには幾つかのポイントが隠されています。
せっかくなので記事としてサルベージしておきます。
DMとはなんぞや
一口に「ダイレクトメール」と言うと、インターネット上で送られるものからハガキやチラシを送付する郵送、FAXを送信するものなど様々な手法が挙げられます。
昨今ではショートメッセージやプッシュ通知での宣伝なども含まれるでしょうか。
新商品のお知らせや期間限定のキャンペーン、新しいサービスの宣伝など内容も様々です。
このように企業も個人も、メールマガジンや宣伝DMを様々な手法で受け取り慣れています。
しかし単純接触効果(いつも送られてきて記憶に残っている)や、気になる件名で開封したなどちょっとしたきっかけでコンバージョン転換する場合があります。
セールのお知らせをきっかけにサイトを見て商品を購入する…これも立派なコンバージョンですね!
ということで、広告よりも費用や手間を掛けずにコンバージョンを得ることができるため、今でも有効な手段として活用されている手法なのです。
今回は、特にインターネットを通じて行うダイレクトメールについてのコツを書いて見たいと思います。
そのために、どうするか?
これは、宣伝DMだけではなく沢山の企業へ問い合わせを入れたユーザーへの返信のときでも同様だと思います。
いかに埋もれないメールを返すか。これは使命ですね!
Contents
メール配信のコツ
- ターゲットの設定
- タイトルの決定
- 全体の構成
- 読みやすさと具体的な要素
ターゲットの設定
その人がメールをチェックする時間は?どんな端末でチェックする?どんな人に向けて送る?
対象に応じて文章の書き方、構成や配信方法を変更することがコンバージョンに繋がりやすくなります。
例えば、昼休みにスマホをチェックする時にメールボックスを見る人であれば分かりやすく簡潔に。
URLがファーストビューの位置にあると次の動作へ促しやすくなるのではないでしょうか?
PCからじっくりメールを見る人であればHTMLメールの利用でも良いかもしれません。
より反応の良いDMを配信するためには対象を明確にイメージしながら作成することが大切なのです。
ペルソナについて:https://reblo.jp/media/seo_info/009/
タイトルの決定
読むか読まないか、タイトルで8割が決まる
受信ボックスに表示されるのはタイトルだけ。
開封されなければゴミと同じ。より開封したくなるタイトルはどんなものでしょうか?
「初心者の9割が納得!初めての海外旅行で使える鉄板フレーズ10選!」
具体的な数字が明記されている(説得力がある)、「あなたが対象ですよ」と訴えかけているのはどちらでしょうか。
何となくのタイトルや見出しよりも、より「自分のために」という情報を探し出して人はクリックをしたりメールを開封したりするものです。
基本的なメールマガジンの構成
- リード文
- 見出し(小見出し)
- 本文とURL
- フッター(配信拒否などの手続きについても)
メールを送っているのが誰なのか、またどんな対象の人に送っているどんな意味合いのあるメールなのかを説明するリード文、見やすく区切られた段落やタイトル、本文が必要です。
また、個別で送るメールではないダイレクトメールにおいては配信停止の手続き(オプトアウト)についても明記しておく必要があります。
1.コンテンツの質
「読みたくなる」ものであるか。
例えば、目を引くキャッチコピーがあるか。
読むとどんなメリットがあるのかを本文中で説明しているか(更に知りたくなるか)
2.読み手目線であること
ペルソナに合わせた表現方法を使用しているかどうか。
例えば、ビジネスメールであれば「です」「ます」口調であること、役職者や部門によっては信頼性を感じられる文体かどうか。
タイトルと同様、具体的な数字やURLを用いて説得力を与えているか。
3.行動を促すこと
読んだ後に問い合わせへつながる導2線、説明するページへのリンクなどを設置する。
反応が悪い場合はリンクへ誘導する文章がおかしくないか、強引ではないかなど改善が必要。
実は、これがない宣伝のメールが意外と多く見られるのです。
Q&A
こうしたメールの書き方は何か決まりがあるのですか?
ありません。
メールは自由です。しかし、こうしたテンプレートやよくある雛形が存在するのは「相手に伝わりやすい」「読みやすい」から。
物語や作文の形式で書いても構わないのです。
しかし、メールは相手に読んでもらってこそのもの。
見やすく、端的であり情報がきちんと伝わりやすい形であることが大切なのです。
そのため、いろいろと見やすくなるように箇条書きにしたり下線や強調を用いて装飾したりするのですね!
言いたいことがいろいろあって絞り込むのに迷います
なるほど、あれもこれも宣伝したい。
その場合は「誰に送るのか」を今一度考え直して見ると良いのではないでしょうか。
対象が個人なのか、法人なのか。
また、例えばそれは「問い合わせをした本人あて」なのか「その他にも見て欲しい人がいる」のか。
情報を絞り込むことが難しい場合、内容に合わせてメールを分け、ステップメールのように段階を踏んで送ることも良いでしょう。
第一弾、第二弾と情報を伝えてより詳しくサービスや自店舗について知ってもらうのです。
伝えることに迷ったら、以下のことを思い出して見ましょう。
- 送付する対象に合わせた情報を絞り込む
- ステップメール形式で情報を段階的に伝える
- メインに送る情報、補足として伝える情報の仕分け
(例えば、本文として説明する情報、補足用はURLで紹介するなど)
いつ送るのが良いのですか
メールの返信は基本的に貰ったらすぐですね!
では、メールマガジンやDMの場合はどうでしょうか。
これも送付する対象によって変わります。
先程も出ましたが「休み時間にスマホでメールをチェックする人」に送るのであれば昼休みの時間帯。
「法人向けに送る」のであれば仕事のPCで確認するでしょうから業務時間中の時間帯。
月曜の朝は忙しくてメールが埋まってしまうかも・・・?
いろいろとパターンを考えてトライしてみることをオススメします。
何回くらい送るものなのでしょうか
一度に連続して沢山送り続けても、迷惑メールとして処理されてしまうか受け取りを拒まれてしまうかのどちらかでしょう。
ただし、情報がユーザーにとって必要となるタイミングは決まっていません。
季節が変わる時、新しいサービスが出来たとき、紹介したい情報があるとき・・・定期的にユーザーへの接触を
継続して送付することで効果が見えてくることもあります。
「○回送らなければならない」という決まりはありませんが、1回きりでやめてしまうとそれも効果はないことでしょう。
地味で根気が必要だけれど、アプローチ先が多い
ここまで練りながらメールの文面や宣伝文句を考えていると、それなりに時間を消費してしまいます。
しかし、一度整ってしまえばあとは簡単。
反応やアクセスの計測も忘れないようにしておきましょう。
下準備は大変ですが、多くのアプローチ先に送ることができる手段なので上手く活用していきたいものですね。