継続した記事の書き方の後編、今回は「文章の書き方」についてお話したいと思います。
前回、記事のネタをどう集めるかというところについてお話をしました。
文章の書き方については奥が深いため、うまく文章を書く方法など派生がいろいろとできそうですが、今回は「まず書くこと」にフォーカスした内容でお届けします。
真っ白なページに向かってまずどうすれば文章が書けるのか。
文章が書きやすくなるコツはどこにあるのでしょうか。

大前提としてのコピペ不可、絶対

コピペNG
コンテンツを作成する時、時としてアンケートを実施したり他の人はどんな意見なのかと参考にする記事や本を読んだりします。

しかしながら、そこから同じ内容をコピペしてきたのでは全く意味がありません。
記事はオリジナルであることが命です。

コピーで生まれた記事を検索システムは評価しませんし、それどころか「なかったもの」として認識し検索結果にすら現れないかもしれません。
そして何より、誰かが作ったものには「著作権」が存在します。
最近では写真やテキストの盗用から損害賠償請求に発展したなどのニュースが話題になっていますよね。
せっかくコンテンツを作るのですから、まず第一にコピペ禁止で行きましょう。

王道の方法、ポイントから埋めていくスタイル

赤目四十八滝
文章を書くコツの本や記事などで出てくる王道の「箇条書きスタイル」。
書きたいフレーズや内容をまず箇条書きで書いてみて、その間を埋めるように言葉を置いていく方法です。
例えば・・・

  • 秋といえば紅葉
  • 日帰りで行ける紅葉を見に行きました
  • 滝のマイナスイオンとかきれいな空気が良かったです
  • リフレッシュにオススメしたい

さて、このフレーズを集めて「秋の紅葉」について書きたいと思います。

電車の吊り下げ広告で、とてもきれいな紅葉と滝の写真を見ました。
秋といえばそろそろ紅葉の季節ということで、すぐにスマートフォンで検索。
すると出てきたのは「赤目四十八滝」というところで、どうやら日帰りでも行けそうな距離です。
三重県の名張市にあり、忍者の修行の場所だったと伝えられる赤目四十八滝は大小様々な大きさの滝があり、日本の滝百選にも選ばれているんだそうですよ。
川沿いにハイキングコースが整っていて、森林浴をしながらマイナスイオンをたっぷり浴びるコースはリフレッシュにオススメです。

短い文章ではありますが、フレーズの間を埋めるようにして文章をつなげていきました。

ちなみに、先日ホントに赤目四十八滝へ行きました。
4時間のハイキングコースで途中「登山か!?」と思うポイントもありましたが、とってもきれいな景色です。
携帯も途中から圏外、底まで見える澄んだ川の水と色付いた木々のコントラストが美しくて、何もせずにしばらく座って景色を眺めていたい場所です。
売店のおばあちゃんがお弁当を差し出しながらつぶやいた「イオンはマイナスあなたにプラス」のキャッチフレーズが忘れられません。
また行きたい。
・・・話が逸れてきましたので、本題に戻りましょう。

結論は最初にスタイル

「○○が△△したんですけど、■■してみて、そしたら**になって、でも@@だと思ったら実はナントカでした」

・・・最後まで読まないとわからないのか!面倒だな!となってしまいますね。
言いたいことや結論は最初に、理由は後から。
こうすると書くべき内容が最初にまとまるため、整理して文章を組み立てることができます。
これは新聞や雑誌の記事などでよく見られる方法で、読み手に内容が伝わりやすく興味を持ってもらいやすい方法だと言えるでしょう。

見出しや書き始めの部分を活用して、「何について書いたものか」「読むとどんな情報が得られるのか」を書いておくと、読み手がスムーズに理解できるのです。

パーツで書き出す

これは、箇条書きスタイルの進化版と言えそうですが、私が実際によくやる手法です。

ありがちなのが「まとめだけいい文章が思いつかない」や「書き出しがなかなか思いつかない」というケース。
OK、ではそれ以外のパーツを先に作ってしまいましょう。
書きやすいところから書いていく、要はテストで解ける問題から先に解いていけ!というのと同じですね。

一つの話題やテーマ、時には複数のメモ帳を立ち上げてテーマ別に書きたいところを書きたい分だけ書くこともあります。

そして生まれた文章たちを組み合わせたり、順番を入れ替えたりしながら全体をまとめていく。
ちょっとしたパズルゲームのようなことになりますが、これが意外に書けるんです。
言いたいことを思いついた時や、一度に書ききるほどの時間はないけれどメモしておきたいときなどにもオススメです。

要点は箇条書きにして整理する

まず1つ目に・・・・で、2つめに・・・で、3つめに・・・と延々と文章が続いていくと、どこが大切なのか要点が伝わりにくくなります。

  1. ○○○
  2. △△△
  3. ■■■

これだと、情報が整理され重要なポイントが一目で理解することができます。
何かの手順を説明したり、順位を説明したりと、重要なポイントが詰まったところは箇条書きスタイルです。

1つの文章は短く。

一つの段落にずらずらと文字が並び、話の切れ目が無いと読み手は「どこまで読めば良いのだろう」となり言いたいことが上手く伝わらなくなります。

例えば・・・・

電車の吊り下げ広告でとてもきれいな紅葉と滝の写真を見たんですが、秋といえばそろそろ紅葉の季節ということで、思い立ったが吉日で、直ぐに検索すると、「赤目四十八滝」というところがでてきたのですが、日帰りでも行けそうな距離だったので、行ってみることにしました。

・・・・で?ってなりません?
「もう少しまとめた方が分かりやすいのに」というヤツです。
「が」や「で」で文章がつながり「。」にたどり着くまでにコロコロと話題が変わってしまう。
これだと、読み手は情景を想像することが難しいので「結局何が言いたかったんだろう?」と読むエネルギーを消費してしまうのです。
書き方のコツとして1つの「。」までに詰め込む話題は1つ、また、同じ言い回しが何度も繰り返されていないだろうかなども見直す必要があります。

語尾は合わせて


「~ます」の書き方で終わる文章と「~だ」で終わる文章があったとします。
通常の場合、どちらか一方に寄せて書くことが良いとされています。
文章のまとまりがなくなってしまうということもありますが、読みやすさの観点からも両者が混ざりあうことはオススメしません。

また、「~だ」調の語尾に似ていますが、時々、体言止めを混ぜる方法は文章がリズミカルになり奥行きが広がります。
・・・何を言っているかわからない?

今日はとても澄んだ青空でした。
どこまでも続くような空に一羽の燕が飛んでいき、とても自由に見えました。
今日はとても澄んだ青空でした。
どこまでも続くような空。
一羽のツバメが飛んで、とても自由に見えました。

この文章の場合「どこまでも続くような空。」が体言止めですね。
文章に余韻を持たせ、読み手に場面の想像をさせています。

・・・何を言っているのか分からない?
そんなまさか!
さて、とは言ってもこの体言止めも何度も繰り返して使用するとぶつ切れの文章がたくさん生まれるだけになってしまいます。
コツは「語尾は合わせて」「時々リズミカルに」、こう覚えていただくと良いでしょう。

目指すのは「読みやすい」文章

書く
まず、書いてみる。
これはもう慣れるしかありません。
ただ、文章を書くコツは上記で述べたようなポイントを意識することから始めてみましょう。

文章を書く基本として「漢字3割、ひらがな7割」というものがあります。
これは読みやすく理解されやすい比率とされており、あえて難しい漢字を並べる必要はないというものです。
パソコンやスマートフォンで文章を書くと、予測変換や自動的に変換されるために漢字の割合が多くなりがちですが、読みやすさを考えるとバランスよくひらがなと漢字を織り交ぜたいものです。

また、読み手をイメージして書くことも重要でしょう。
例えば、10代~20代の若年層を対象とした文章で「~いたしましたところ、~でございます」と書いても普段接している文章とあまりにも違うために受け入れにくいかもしれません。
逆に会社の代表やビジネスなどきっちりした場面で「~ってか、~した!」と書くのは言うまでもなくNGでしょう。

どんな人に読んでもらいたい文章なのか、語りかける口調なのか発表会や資料作成のように客観的要素が必要なのか・・・このように、外部的な要因からも文章の書き方はある程度決めることができます。

上記の内容をふまえ、「まずは書きたいネタを集め」て「箇条書きに言いたいことをまとめる」などからスタートすると良いかもしれません。