不動産の集客方法は、ポータルサイトに加え、自社ホームページやSNSなど多様化しています。
一方で、どの施策にどれだけ力を入れるべきかわかりにくく、施策が分散したり、十分に効果を発揮できていないケースも少なくありません。
こうした状況だからこそ、各Webマーケティング施策の特徴を正しく理解し、自社に合った形で組み合わせていくことが重要です。
この記事では、不動産会社のWeb担当者に向けて、主要なWebマーケティングの特徴や費用感、ポイントをわかりやすく解説します。
何をすればよいかを明確にし、すぐに行動へ移せる状態を目指して解説します。
目次
不動産会社にWebマーケティング戦略が不可欠な理由
近年、不動産探しはインターネットが主流となり、ユーザーは来店前に複数の不動産会社を比較・検討するのが当たり前になっています。
さらに、人口減少による市場縮小の影響もあり、不動産業界の競争は年々激しくなっています。
このような状況の中で選ばれるためには、ポータルサイトに掲載するだけでなく、複数の施策を組み合わせたWebマーケティングが欠かせません。
Webマーケティングを強化することで、検索やSNSなど複数の接点から見込み顧客と出会う機会が増え、安定した問い合わせ獲得や来店促進につながります。
不動産会社のWebマーケティング戦略・特徴・費用・ポイント
各施策にはそれぞれ役割や強みがあります。
組み合わせて活用することで、見込み顧客との接点を増やしながら、最終的な問い合わせ・成約へとつなげることができます。
不動産ポータルサイトへ掲載する
SUUMOやHOME’Sなどの不動産ポータルサイトに物件情報を掲載する方法は、多くの不動産会社が取り入れている代表的な施策です。
不動産ポータルサイトは利用者数が多く、すでに物件を探している層にアプローチできるため、短期間で反響を得やすいのが特徴です。
一方で、同じエリア・条件の物件が並ぶため、価格や写真、情報量による競争が激しくなりやすい側面もあります。
不動産ポータルサイトへの掲載は、短期間で反響を増やしたい不動産会社や、物件数と営業体制に強みのある不動産会社に向いています。
▼不動産ポータルサイト掲載が向いている不動産会社
| 向いている不動産会社 | 理由 |
| すぐに反響を増やしたい会社 | 広告出稿と同じく、掲載すれば短期間で反響が見込める。 |
| 取り扱い物件数が多い会社 | 掲載できる物件数が多いほど露出が増え、反響の母数も伸びやすくなる。 物件の回転が早い賃貸仲介や新築分譲に向いている。 |
| 営業対応にリソースを割ける会社 | 反響が増える分、対応スピードと質が成果に直結する。 |
| エリア特化で競争優位を作れる会社 | 特定エリアに強みがある場合、写真・情報の質で差別化しやすく、大手と比較されても選ばれる可能性が高まる。 |
▼費用の目安とポイント
| 費用の目安 | ・掲載課金型(定額制):月5〜20万円以上 ・反響課金型(成果報酬制):3千円〜1.5万円 |
| ポイント | ・写真のクオリティを高める ・物件情報を充実させる ・反響後の対応スピードを早くする |
自社ホームページでSEO対策をする
自社ホームページでSEO対策を行うことで、検索エンジンからの流入を増やし、安定した集客につなげられます。
自社サイトは掲載内容や見せ方を自由に設計できるため、会社の強みや特徴を効果的に打ち出せる点が大きなメリットです。
ポータルサイトとは異なり、他社と横並びで比較されにくく、独自の価値を伝えることで差別化にもつながります。
SEO対策は成果が出るまでに一定の時間がかかりますが、継続して取り組むことでコンテンツが資産として蓄積されていきます。
その結果、広告に頼らずとも問い合わせが発生する仕組みを作ることができ、長期的に安定した集客の実現が可能です。
▼自社ホームページのSEO対策が向いている不動産会社
| 向いている不動産会社 | 理由 |
| 長期的に安定した集客基盤を作りたい会社 | SEOは時間がかかる分、成果が出れば継続的に集客できる。 |
| エリア特化で強みを持っている会社 | 地域情報や独自の知見を発信できる会社は、SEOとの相性が良い。 ポータルサイトでは埋もれがちな会社でも、検索では上位表示を狙える。 |
| ブランディングを強化したい会社 | 自社サイトは自由に設計できるため、強みやどんな会社なのかをしっかり伝えられる。 |
| 継続的に情報発信できる体制がある会社 | SEOは一度やって終わりではなく、継続する必要がある。 記事作成や改善を続けられる体制がある会社ほど成果が出る。 |
▼費用の目安とポイント
| 費用の目安 | ・初期費用20〜150万円以上 ・外注した場合:月5〜50万円以上 |
| ポイント | ・キーワード選定 ・ユーザーの悩みを解決するコンテンツ作成 ・定期的な更新と改善 ・UI/UXの最適化(見やすく、使いやすいサイトにする) |
▼サイト構造の改善とコンテンツ強化!センチュリー21 株式会社住新センター様
リブロ導入後、サイト構造の改善とコンテンツ強化によってSEO成果につながった事例です。
エリアページの設計や情報発信の充実など、検索流入を増やすための工夫を、自社ホームページ改善のヒントとして参考にしてみてください。
公式サイト:CENTURY21 住新センター
詳細:反響増加を実感!SEOの課題が解決し、検索順位のアップがモチベーションに
Web広告を活用する
Web広告は、検索エンジンやSNS上に広告を配信し、見込み顧客へ直接アプローチできる施策です。
最大の特徴は即効性の高さで、出稿すればすぐにアクセスや問い合わせを獲得できます。
不動産業界では、「今すぐ物件を探しているユーザー」に対してピンポイントで訴求できるため、短期間で反響を増やしたい場合に有効です。
一方で、広告費が継続的にかかり、運用を止めると集客も止まってしまうというデメリットがあります。
▼Web広告の例
| 広告の種類 | 内容 |
| リスティング広告 | 検索キーワードに連動して表示される広告 |
| ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリに表示される広告 |
| リターゲティング広告 | 一度自社サイトを訪れたユーザーが、他のサイトやSNSを訪れたときに広告を表示させる |
| SNS広告 | Instagram・X・Facebookなどで表示される広告 |
▼Web広告が向いている会社
| 向いている不動産会社 | 理由 |
| すぐに反響を増やしたい会社 | 出稿直後から効果が出やすい。 |
| 新規エリア・新規事業を立ち上げた会社 | 認知がない状態でも露出を作れるため、立ち上げ初期の集客手段として有効。 |
| ポータルサイト以外の集客チャネルを増やしたい会社 | ポータル依存から脱却し、複数の流入経路を持ちたい場合に効果的。 |
| データをもとに改善できる会社 | Web広告は、クリック率・反響率・CPAなど数値で成果が可視化される。 分析と改善を継続して回せる会社ほど、費用対効果が高まる。 |
| 営業対応・追客体制が整っている会社 | 反響が増えるため、対応スピードや追客の質が成果に直結する。 |
▼費用の目安とポイント
| 費用の目安 | ・リスティング広告:月3〜50万円以上 ・ディスプレイ広告:月5〜50万円以上 ・リターゲティング広告:月3〜50万円以上 ・SNS広告:月3〜30万円以上 |
| ポイント | ・ターゲットを明確にする ・ターゲットに合ったキーワード選定 ・LP最適化 |
SNSで情報を発信する
SNSを活用することで、物件情報や会社の魅力を発信し、見込み顧客との接点を増やすことができます。
不動産業界では、Instagram・TikTok・X(旧Twitter)などが活用されており、写真や動画を通じて視覚的にアプローチできる点が特徴です。
SNSは拡散力が高く、まだ物件探しをしていない潜在層にもアプローチできるため、認知拡大に効果的です。
また、コメントやDMを通じてユーザーと直接コミュニケーションを取ることができ、信頼関係の構築にもつながります。
一方で、継続的な投稿や運用が必要であり、すぐに成果が出にくいデメリットがあります。
SNSは、認知拡大やブランディングを強化したい、継続的に発信できる不動産会社に向いている施策です。
▼SNSが向いている会社
| 向いている不動産会社 | 理由 |
| 認知拡大・ブランディングを強化したい会社 | SNSは潜在層へのリーチが強く、知られていない状態からの集客に向いている。 |
| 若年層(20〜30代)をターゲットにしている会社 | SNSのメインユーザー層と一致しており、物件探しの初期段階から接点を持ちやすい。 |
| 暮らし提案やデザイン性に強みがある会社 | おしゃれな内装・リノベーション物件・ライフスタイル提案などは、写真や動画との相性が良く、拡散されやすい傾向がある。 |
| スタッフや会社の雰囲気を見せたい会社 | 接客の様子やスタッフ紹介などを発信することで、「人」で選ばれる状態を作れる。 |
▼費用の目安とポイント
| 費用の目安 | ・自社運用の場合は人件費のみ ・月額10〜50万円前後 |
| ポイント | ・ターゲットを明確にする ・投稿内容を統一する ・定期的に投稿する ・ユーザーと積極的に交流する |
▼人気の不動産インスタアカウント:グッドルーム【公式】
不動産会社のSNS活用事例として参考になるアカウントです。
暮らしの提案や世界観のある発信によって、認知拡大やファンづくりにつなげています。
投稿内容や見せ方、ブランディングの工夫など、SNS運用のヒントとして参考にしてみてください。
メルマガやLINE公式アカウントで情報を発信する
メルマガやLINE公式アカウントは、一度接点を持った見込み顧客に対して、継続的に情報を届けるための施策です。
新着物件やおすすめ情報、キャンペーンなどを定期的に配信することで、検討中のユーザーとの関係を維持し、来店や問い合わせにつなげられます。
不動産は検討期間が長いため、「今すぐ客」だけでなく「そのうち客」に対しても継続的にアプローチすることが重要です。
メルマガやLINEを活用することで、ユーザーが検討を進めたタイミングで思い出してもらいやすくなります。
一方で、配信内容や頻度を誤ると、ブロックや配信停止につながるリスクもあるため、ユーザーにとって価値のある情報提供が前提となります。
▼メルマガやLINE公式アカウントが向いている会社
| 向いている不動産会社 | 理由 |
| すでに一定の問い合わせ・顧客リストがある会社 | 接点があるユーザーに対して効果を発揮する。 問い合わせ・来店・資料請求などのリストが多い会社ほど成果が出やすい。 |
| 反響はあるが成約率に課題がある会社 | 問い合わせは来るが決まらない場合、追客不足が原因のケースが多いため、継続的な情報提供によって検討を後押しできる。 |
| 売買・注文住宅など検討期間が長い商材を扱う会社 | 数か月〜半年以上検討するユーザーに対して、タイミングを逃さずアプローチできる。 |
| 営業・追客体制が整っている会社 | 配信後の反応に対して、個別対応(電話・来店誘導)ができる会社ほど成果が最大化する。 |
| ポータルサイト・広告の反響を活かしきれていない会社 | 集客後の「関係維持〜成約」までカバーできる。 |
▼費用の目安とポイント
| 費用の目安 | ・自社運用の場合は人件費のみ ・制作代行 月額6,000円~10万円 ・配信代行 月額5万円~ |
| ポイント | ・ターゲットに合った情報を配信する ・配信頻度を適切に保つ ・売り込みすぎず、役立つ情報を中心にする ・来店・問い合わせへの導線を設計する |
【リブロ導入】不動産会社のWebマーケティング成功事例
不動産ホームページ作成ツール「リブロ」を導入し、Webマーケティングに成功した事例をご紹介します。
▼リブロの強み
- 不動産業界に特化した設計:物件連動やエリア戦略など、不動産仲介に最適化された構造
- 問い合わせ獲得を前提にした導線設計:見た目だけでなく、反響につながるUI・CTA設計に強い
- 更新が続く運用しやすい仕組み:物件連動や簡単更新により、運用が止まりにくい
- 集客までサポートする伴走型支援:SEO・広告・MEOなどWeb集客全体を支援
- 不動産業界への深い理解:ポータル依存など業界特有の課題を踏まえた設計
株式会社エン 様
株式会社エン様は、ポータルサイト中心の集客により、月50万円以上の広告費と運用負担が課題となっていました。
リブロ導入後は、
- 広告費を約90%削減
- ポータル以上の反響を獲得
- 物件入力・更新の負担を軽減
といった成果を実現しています。
また、自由に更新・改善できる環境を活かし、エリアや条件ごとに特化した複数の専門サイトを運営。
ニッチな市場にも対応しながら集客を強化しています。
▼成功のポイント
- デザインよりもコンテンツ重視
- 継続的な更新と改善
- 自社で施策を回せる運用体制
詳細:広告費90%削減!自由度が高いからこそできる様々な施策でホームページ集客に成功
アイレントホーム株式会社 様
アイレントホーム株式会社様は、ポータルサイト依存による広告費の高騰と、自社ホームページからの反響不足が課題でした。
リブロ導入後は、
- 広告費を抑えながら反響を獲得
- SEO対策により自社サイトからの問い合わせが増加
- 全11サイトで集客基盤を強化
といった成果を実現しています。
また、「お客様の声」や「日記・お知らせ」を活用した、地域情報などのコンテンツを充実させ、地域密着型の情報発信でユーザーとの接点を強化。
各店舗で運用する体制により、継続的な更新も実現しています。
▼成功のポイント
- ポータル依存からの脱却を目指した施策
- コンテンツを活用したSEO強化
- 店舗単位での運用体制づくり
詳細:ポータルサイト依存を脱却!コンテンツを増やしSEO対策でホームページ反響が増加中
まとめ
不動産会社のWebマーケティングでは、1つの施策だけに頼るのではなく、複数の施策を組み合わせて継続的に取り組むことが重要です。
- ポータルサイト:短期で反響を獲得できる
- SEO:長期的に集客を安定させる資産になる
- Web広告:スピード重視で集客を増やせる
- SNS:認知拡大やブランディングに強い
- メルマガ・LINE:見込み顧客との関係維持・成約率向上に貢献
それぞれの特徴を理解し、自社の状況に合わせて使い分けることが成果につながります。
また、これらの施策を最大化するには、受け皿となる自社ホームページの設計や導線も重要です。
効率的にWeb集客を強化したい場合は、不動産ホームページ作成ツール「リブロ」の活用もご検討ください。
