nofollowが無視されることがある

今回はGoogleからの記事で目に留まったネタを書こうと思います。
と、いうことで「aタグ(もしくはmeta)に入れたnofollowが無視されることがある」という話について。

Googleウェブマスターブログ:https://webmasters.googleblog.com/2019/09/evolving-nofollow-new-ways-to-identify.html

通常のリンクとして処理することが適当だと思われる場合に、nofollowの指示を無視することがあるそうです。

nofollowが効かなくなる!?

意味をなさなくなるわけではありません。
また、上記の記事では既存のnofollowを書き換える必要も無いと説明されています。

そして、nofollowの指示が「ヒント」に変わったとしても引き続き抑止力になるとされています。
記事の中のちょうどこの辺の部分ですね。

In most cases, the move to a hint model won’t change the nature of how we treat such links. We’ll generally treat them as we did with nofollow before and not consider them for ranking purposes.

そもそもnofollowってなんでしたっけ

aタグやmetaタグの属性として指定することができ、クローラーに対してリンク先のページへの遷移を遮断することができるものです。

補足:Googleがクロール出来るリンク、できないリンク

https://support.google.com/webmasters/answer/9112205?hl=ja&ref_topic=9460495

似たようなものが他にもあったような…

nofollowと同時に、もしくは同じくクローラーに指示を与えるものとしてnoindexがあります。
noindexは「インデックスしないでね」という属性ですね。
インデックスしない=検索に表示されないということです。
noindex属性は、metaタグの属性として指定することができます。

nofollowを効かせたい場合とは。

基本、検索にヒットさせるためにインデックスさせることを第一にホームページを作成していることと思います。
通常のリンクであればクローラーがたどっても問題なく、むしろきちんと隅々までたどって欲しいため、属性を付与することは無いかと思います。

<a href="https://xxxxxx.com/sp/newpage/">これはテストです</a>

このような表記が通常です。
しかし、場合によってはクローラーにたどられたく無いページがあるときにnofollowを指示として与えることがあります。

例えばリンク先のページが価値がないと判断されスパム扱いを受けてしまったものや、信用できないコンテンツなどの場合がひとつ。
そんなことある?と思いますが、例えばコメント欄でユーザーからのコメントを募集している場合、送られてくるURLにそういったものが混じっているかもしれません。
こうしたケースはコメント欄のあるページや記事はnofollowでも良いかもしれませんね。
実際に、無料ブログサービスのコメント欄などでは投稿されたコメントのURLやリンク先に移動でnofollowが入る仕組みになっていたりもします。
※コメントやフォーラム投稿でコンテンツを作成している場合ugc属性を付与することもできます。

そしてもう一つ例を挙げると、会員ページやログインページなども考えられます。
パスワードが求められそのページ以降は見られないものをクローリングさせるより、広くユーザーに見て欲しいコンテンツへ優先してクローラーを向けるべく会員ページやログインページにはnofollowを入れておいて良いと思います。
ログインページなどは併せてnoindexを利用することもあるでしょう。

そういえば、かつて「SEOのページの力が他のサイトに流れ出ないようにリンクにはnofollowを入れよう!」なんてことが流行った時代がありました。

ということで、nofollowを使うとき

  • 怪しいコンテンツ、信頼できないとき
  • クロールの優先度を下げたいもの、クロールしなくていいもの

広告や有料のリンクについては、以前までnofollowが推奨されていましたが現在ではsponsoredという広告や有料リンク用の属性が推奨されています。

とは言うものの、指示ではないということは…予期せぬ場合にnofollowがスルーされてしまったり?と過去にリンクでやらかした経験のある筆者は妙にドキドキしてしまうのです。
経過観測、といったところでしょうか。