不動産業務を楽にする!住宅の間取り図作成ソフト選手権2019年版
図面作成ソフトってどれが良いんだろう検証
先日、お客様との話の中で「間取り図を作成すること」の言い方について、ふと疑問に思うことがありました。
Twitterで呟かずにはいられなかったこちら。
間取り図を作るときに何て言うんでしょう?私は「間取りを引く」だったなぁ・・・図面を引くのと同じで。別に手書きじゃなくてVISIOでしたけど。間取りを描く?引く?つくる?ちょっと言い方に悩む午後。
— スラッシュ/不動産ホームページ作成リブロ (@slash_cojp) 2018年11月22日
このコラムをご覧の皆様は間取り図を作成するときのことをなんと言うのでしょうか。
そして、間取り図の作成にはどんなツールを使っていらっしゃいますか?
新規開業や独立をされたお客様からも時々、良い間取り図作成のソフトはないかとご相談をいただくことがあります。
(もし、これを不動産業界に詳しくない方が見ていらっしゃると驚かれるかもしれませんが、HOME’SやSUUMOなどに掲載されている間取り図は不動産会社の営業マンが作っていることがほとんどです)
日々の業務で使うツールなので、できれば簡単に使いたい。
そして、できれば見た目もキレイに仕上げたい。
わかります。
ということで!
今回は、色々な間取り図作成ソフトをインストール&実際に作成し、レビューしてみたいと思います。
お試しした間取り作成ソフトのラインナップはこちら
- 一軒楽着
- せっけい倶楽部
- イエスマイハウス
- 間取りっど
- Excel DE間取り図
- 間取りくん
- Visio
- 住宅間取り設計
- 不動産チラシデザイナー
- POWERCanvas
一軒楽着
エクセルの罫線を書いているような感覚で線を引き、あらかじめ用意されているパーツを乗せていくスタイル。
6帖や8帖などよく使う帖数のパーツが色つきで用意されているが、オシャレなデザインではない様子。
モノクロや線画で間取りを簡単に作成するのであれば良いかもしれない。
操作感はエクセルにワードアートなどを乗せて絵を描いているような感覚でした。
せっけい倶楽部
無料でダウンロードが可能。
階数をレイヤーに分けて作成が可能など、一軒楽着と似ているところもある。
用意されているフロアの床色などは今風、フラットなデザインでキッチンなどの家具パーツも揃っているので、分譲系の間取り図を作成する時に映えそうな感じがします。
壁パーツを置いてマウスで引っ張って伸ばす操作は楽です。
公式サイトでユーザーが作った間取りが投稿されており、上手な人のコツを見られるのが良いかもしれません。
しかし、セットアップまでがちょっと重たい。
イエスマイハウス
無料版のダウンロードが可能。
間取りを作成するだけでなく、風水的な診断もできるソフト。
マウスでドラッグして四角で囲み、リビングや和室、水回りの大きさを決められるところは、ミオキューブに入っている間取り図作成ツールのようなイメージ。
色合いも昔からの「間取り図の色合いと言えばコレ」の色が採用されています。
ボタンの配置や「やり直し」なども視覚的にわかりやすく操作しやすいと思います。
ただ、インストール完了まで2回ほどPCの再起動を迫られたので、個人的にはそれだけでもう遠慮したい・・・。
止めたくない作業ってあるじゃないですか。
間取りっど
体験版でお試ししました。
多角形の部屋を描く時に隅をクリックして簡単につなげていけるのがポイント高いと思います。
用意されている塗りつぶしだとカラフルな図面になるなと思いますが、塗りつぶしなしも選べるので一安心。
しかし通常版が6,980円(税抜き)、Pro版が29,800円(税抜き)という価格を考えると・・・悩むところです。
Pro版ならVisioに軍配でしょうか。
ExcelDE間取り図
なにこれ面白い!
その名の通り、エクセルで間取りが作成できるソフト。
マクロを利用したエクセルで動くので動作はサクサク、難しいソフトはちょっと・・・と思う方はまずこれから試してみるのも良いのではないでしょうか。
間取りを作成するシート、パーツのシートと分かれているのでパーツのシートにオリジナルの物を配置して呼び出せば
ある程度オリジナルの色や大きさで作成することができます。
間取りくん
エクセルがあるならもしかして、と思ったらやはりありました。
Wordで間取りができるソフトです。
文章を作成するソフトもここまで来たか感がありますが、とりあえずWordで間取りが作成できます。
これも編集してオリジナルのものを作ると、ちょっと見栄えするかもしれません。
Visio
https://www.amazon.co.jp/Microsoft-Visio-Standard-オンラインコード版-Windows/dp/B015SMOGFO
オリジナルの「ステンシル」を作成することで自社オリジナルの色合いや文字フォントを保存しておくことが可能。
マイクロソフトの製品なのでバージョンアップ対応や安定した挙動であることが最大の魅力です。
色合いや重なりを自由に変更できるので、画像を下に置いて上からなぞって図面を作ったりもできます。
一気に反転したり、コピーして一部だけ違う間取りに編集したりも楽。
慣れるとキレイな間取りが作成できますが、図面のパーツである「ステンシル」を揃えるまではちょっと大変かもしれません。
お値段もまあまあしますが、PC2台分のアカウントなのでそんなものかなと思ったりもします。
※オンライン版もありますよ。
住宅間取り設計
オンラインで間取り図が作成できます。
ブラウザ上で動くのでインストールの手間が無いこと、操作が簡単でマウスのクリックで壁の縦横を切り替えたりできることが特徴。
ただ、マウス操作に対応しているからかキーボードの矢印キーには反応してくれませんでした。
余分なインストールがないのでPCを圧迫しませんし、いいですね。
不動産チラシデザイナー
図面を作成するだけでなく、店頭POPや配布用のチラシを作成できる機能を持ったソフト。
ダウンロード版の最安値で30,240円と少々お高く思いますが、チラシのデザインがある程度揃っていることを考えるとアリなのでは・・・と思いました。
チラシのデザインを考えたりするのが得意じゃない方にオススメです。
フロアの色も何色か選べるようですし、文字のフォントも変更できます。
また、簡単な地図も作成できるので便利ですね。
POWERCanvas
ある程度用意されているパーツを組み合わせるだけで間取り図が完成する仕様。
また、図面の他に店頭POPやチラシ用のテンプレート(配置図)も用意されています。
どこかで見た色合いだな・・・と思ったら、大東建託が多く導入しているソフトのようですね。
使いやすさとこだわりの両立を考える。
ここには挙げていませんが、物件管理・入力システムのいえらぶさんやミオキューブさんはそれぞれ独自に間取りを作成できる
ソフトを組み込んでいます。
レインズにも白黒ですが間取りを作成するツールがありましたね。
その中で言えば、ミオキューブさんが開発しているフロアプランは直感的な操作で使いやすかったですねぇ。
次点でVisioでしょうか。
ただ、物件入力システムとセットになっていると「いざ」という時に小回りが利かなくなりますので
もしこれから私が不動産店舗で働いたり使ったりするときは、Visioにすると思います。
間取りだけ取り出したい、別のシステムでも使いたい・・・後々を考えると悩むところです。
癖のある物を使うなら、きれいに仕上がるほうが良いです。
文字の大きさやベースの色、感覚も丁寧に調整出来る方がなんだかんだ仕上がりに満足できる。
慣れたらVisioでも1R/1Kであれば5分程度で作成できます。
もしくは、いっそエクセルで間取り。
自分でパーツを増やしたりも出来るので案外、小回りが利いて触りやすかったりするのかもしれません。
と、いうことで今回お試しをした中で選ぶとするなら・・・・
- Visio
(エクセルで間取り) - 不動産チラシデザイナー
- せっけい倶楽部
こんな順番かもしれません。
不動産チラシを誰でも手軽に作れるようにしておきたい、PCに慣れていない社員がいる・・・など
状況に合わせて「せっけい倶楽部」が優位に来たり「不動産チラシデザイナー」が来たりと順位が変動するかなと言ったところです。
間取り作成ソフトも色々ありますね。
作成する図面も図面も手軽に出来るものから凝ったものまでありますし、インターフェイスもWin98くらいのデザインで作られた画面からマイクロソフトの最新版まで色々。
使い慣れたものが一番だと思いますが、ウォーターマーク(透かし画像)を埋め込んだり管理会社や大家さんから貰った画像を下地にして上から重ねて作成できるような便利機能は欲しいかなと言うところです。
なにはともあれ、部屋探しをしているユーザーにとって見やすい図面でアピールしたいですね!
間取りを作成する時にも、文字は大きくして必要なところだけにしておく、色は視認しやすい色にするなどスマートフォンの比較的小さな画面から見た時でも映えるポイントをしっかり押さえて作成したいものです。
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