不動産集客の方法とコンテンツSEOとの親和性について考えてみた。
不動産集客とコンテンツSEOの親和性について考える
弊社のホームページに流入するキーワードとして、最近増えているのが「不動産 集客」や「不動産の集客方法」といったジャンルのものです。
年が明け、いわゆる繁忙期と呼ばれるシーズンも終盤を迎える時期に差し掛かったということで、その次にやって来るオフシーズンに向けリニューアルや新しい集客方法を模索している方が多くなっているのでしょうか。
不動産集客を考える
弊社の商品サイトである「reblo.jp」の各ページへの流入キーワードは上記の他にも「不動産集客」や「不動産 キャッチコピー」などのワードが出てきます。
検索結果に表示されているページはこうしたブログで公開しているコラムの他、弊社のサービスであるリブロの紹介ページに付けられたキャッチコピーなども目に止めていただいているようです。
「見出し」はどこで使われているものなのか
多くの物件入力システムやホームページでは「見出し」としてキャッチコピーを活用し、掲載する物件の特徴やオススメのポイントを書くことができる形式になっているかと思います。
この「見出し」は時にページのtitleとして、もしくはh1~h3あたりとしてマークアップされページを構成するものの一つとなります。
検索結果に大手ポータルサイトのページが多い理由
現在、Googleの検索結果には「同じドメイン(サブドメインを含む)」から検索結果1ページに表示されるのは2件までとなっています。
とは言うものの、不動産業界の中では大手ポータルサイトやフランチャイズの本部サイトが検索結果ページの多くを占めています。
広告を含め「よく見るな」と思うサイトは恐らく皆さん同じようなところではないでしょうか。
こうしたポータルサイトと呼ばれる色々な不動産会社から物件情報を集め、プラットフォームとして作られているサイトでは、掲載する情報のフォーマットが揃っているためにそれぞれの企業による差別化が難しくなっています。
「どこに問い合わせたのかわからない」「1件問い合わせたと思ったら複数の会社から返事が来た」ということがあるのもポータルサイトならではですね。
自然と競合するようになっていますが、露出する情報にはほとんど差がありません。
そのため、ポータルサイト以外での集客方法についてお悩みの方が多いのではないかと感じています。
先程も述べました通り「部屋を探そう」と思った時に、ユーザーにとって馴染みがあるものは
圧倒的な知名度とサイトボリュームを誇る大手ポータルサイトです。
このポータルサイトの強さの理由はなんでしょうか?
1つは掲載企業の多さ。
掲載企業の多さは物件情報量の多さに繋がります。
それは、すなわち「ページ数が多い」ということ。
インターネット上に増えていくページが増えれば増えるほど、ユーザーが接触するチャンスも上がります。
その上での広告戦略となると、広告でも目にすることになりますしオーガニック検索でも目にすることとなります。
それも、人々がぼんやりと探す「ビッグワード」を通してです。
- 物件名
- 地域名(特に都市名や区などの大きな単位)
- 駅名(ターミナル駅や路線)
このあたりはほとんど対策されていることでしょう。
こうした戦略に基づき構築された大規模サイトに一人で正面から立ち向かっていくことはあまりオススメしません。
例えば、こういったイメージです。
・・・そうでしょうね。
「都市、区などの名前」という競合が多いワードですし、広告でもかけてみますか?え?費用はかけたくない?
困りました。
では、限りある時間や予算を活用してどのゾーンを狙って集客活動を行うのが良いのでしょうか。
例えば、こういうワード選びはどうでしょうか。
「○○市○○区3丁目」などのより限定的な地域の絞り込みを加えても良いかもしれませんし、駅名と物件種別による絞り込みをかけてもいいかもしれません。
ここでのポイントは「なんとなく探しているざっくりしたキーワードのお客様」より「より具体的に、物件のイメージを持って探しているお客様」を獲得しようとしていることです。
ユーザーが検索を行う時、なんとなく「引っ越ししたいなあ」と思ってWEB検索をスタートさせたとします。
色々見ているうちに「間取り」や「住みたい場所」、「ペットを飼っているか」「バストイレは別が良い」などの条件が定まってきます。
そうして情報を比較、検討した上で問い合わせを行うのです。
こうした「なんとなく客」ではない層は、そう沢山はいません。
しかし様々な検索ワードを活用して自分の欲しい情報を探します。
この時に、出来るだけ自社のホームページの情報を見てもらうことができれば反響を獲得するチャンスも増えてきます。
「ポータルサイトではカバーしきれない細かなところ」だとしても、地域にあるお店ならこうした細かなニーズを拾い上げることができるのです。
コンテンツSEOとの親和性
不動産集客においては、コンテンツSEOとの親和性がとても高いのではないかと考えています。
まず、用語が独特であることとリピーター獲得のスパンが長いこと。
飲食店やアパレル、小物などの「商品を買う」ことよりも購入するまでの期間やリピートするまでのサイクルが長くなります。
アプローチに必要な期間は長くなりますが、その分情報を仕入れようと進んで検索を行い比較をすることが考えられます。
次に、用語が独特なことを例にしてもコンテンツ作成のネタが豊富です。
例えばお店に部屋探しで来店したお客様を接客する時に「契約する時には、手続きの流れとして申し込んでから審査がありますよ」ということや「保証人は実印が必要ですよ」ということを説明すると思います。
それをそのまま、コンテンツにしてしまうのです。
インターネット上のページで説明を行うことは、まだその情報を知らない人にとっては有益なコンテンツとなることでしょう。
また、地域の情報など遠方の方が知りたくてもなかなか知ることができないリアルが含まれる要素も良いと思います。
地域のスーパーの特売日、お惣菜が美味しいお店・・・その場所に店を構えているからこそ仕入れることができる情報はオリジナル性が高く貴重です。
大手のポータルサイトが「地域の口コミ」をユーザーから集めようとするのも、この点から来ているのですね。
一口に「東京に住んでいます」と言っても区が違えば、駅さえ1駅隣にいけば飲食店や街のことについては疎くなってしまうものです。
区をまたいで引っ越しをする、県を越えて引っ越しをするなどの出来事があれば新しく自分が住むこととなる地域の情報を知りたいと思いませんか?
近くには何があるのだろう、治安はどうだろう。
家族がいるならば行政サービスや学校区についてはどうなんだろう・・・・
こうした、地域にいるからこそ知ることができる「リアル」をユーザーは求めているのです。
お客様を物件に案内する時、近隣についての小話や「そう言えば」といったちょっとしたネタを披露したりすることはありませんか?
コンテンツにするものは、そうしたちょっとしたことで良いと考えます。
上記は賃貸仲介でのケースを想定しましたが契約手続きやローン審査など複雑化してしまう売買仲介の場合は、よりコンテンツ化しやすい要素が詰まっています。
物件情報も1つのコンテンツである
さて、上記でコンテンツは「ちょっとしたこと」を増やしていくことだと述べました。
これは物件情報も同様だと考えています。
物件を登録し、空き状況を確認してホームページに掲載する。
その時に一言コメントを添えるだけでも「オリジナル」のものになっていくことでしょう。
ただし「新築です!」や「おすすめです!」だけの単語を添えても意味はありません。
物件を見てどう感じたか、自分が暮らすならどう使うか…などページを見ているユーザーに想像させられるようなものや具体的な事柄がポイントです。
良いことばかりではいけない
大切なことは「リアル」なことです。
嘘はいけませんし、良いことアピールだけでもいけません。
デメリットを説明する。
南向きベランダ、しかしながら目の前には同じ高さのビルがあり採光はあまりありません。
こうした時、どんなコメントを書きますか?
「南向きです!」だけ書きますか?
「南向きではありますが、同じ高さのビルがあり採光はあまりありません。しかし、風通しは確保されていますし近隣の物件と比べて少しだけお家賃が安くなっています」などプラスアルファの要素を足しますか?
「ものは言い様」と言いますが価値観も様々です。
良い、悪いということではなく見て欲しいポイントや上記のような提案できることが書き添えられていると有意義なものとなるでしょう。
物件情報のPR文章やコメント欄については話が広がっていきそうなので、また別の機会に詳しく書いてみたいと思います。
不動産集客の即効性
コンテンツSEO、コンテンツマーケティングとも言いますがこうしたものは「今日記事をアップロードしたから反響が倍になる!」というものではありません。
物件情報を公開したからと言って反響がすぐに入らないことと同じです。
畑を耕し作物を作るように、まずは土台となるホームページを作成しコンテンツを書いていく。
そうすることでホームページが育ち、やがて実になっていくものです。
これを「玄人」と呼んでしまっては元も子もないですが、難しい仕組みではありません。
そうは言っても、今日明日の反響が欲しいんだ!という場合には、YahooやGoogleに出向するクリック型課金の広告やポータルサイトの掲載も検討してみてはいかがでしょうか。
ポータルサイトで棟の代表に(棟の一番上に)自社の情報がなっているか、その割合を高めるだけでも即効性はあるでしょう。
ポータルサイトを利用することはもちろん悪いことではありませんし、メリットも多くあります。
自社のホームページと併用して上手く活用することができれば、心強いものですからホームページを育てる期間や即効性重視など場合に応じて対策の一つとしていただければと思います。
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